07/10の日記

15:36
旧型「ワナワナ」
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ヘレン「君の部門の業績悪化について、呼び出したんだがね。新型に任せて君らは休んでもいいのではないかな。我社としては君らは十分貢献したと思ってるんだ。休暇でも取って、しばらく長年の疲れを癒しても…」

「いいえ、まだ新型にはこのやり甲斐のある仕事を手渡すことはできません。」

ヘレン「そうかね、君らがそういうのなら無理にとは言わないよ」

「それでは、また」

「「お呼びですか?ヘレン様」」

ヘレン「あぁシャロン、待っていたよ」

(入れ違いに新型が入ってきた。キッと睨んでやった)

シャロン「先輩はもう休んだらどうなんです?時代は変わったのですから」

(クソ、憎たらしい奴だ。)

「俺はまだやれるって所を見せてやりますから」
ヘレン「ドアは壊さないでくれると助かる。バカにならないのでね」

シャロン「ところでお話とは?」

ヘレン「いやね、君が嫌な仕事かもしれないんだが、お使いを頼もうと思ってね」

シャロン「お使い…ですか?」

ヘレン「あぁ、ここに来る前に忘れたものがあってね。ガルドは知っているね?」

シャロン「ガルドって2000年前に滅亡したと言われている古代文明都市ですか?」

ヘレン「うむ。そのガルド周辺には危険なモンスターがうろついているんだが、討伐と生態系の調査をしながらでいいからHOTELガルドの調査もお願いしたい」

シャロン「あんな辺境にHOTELが?聞いた事もない名前ですが…」

ヘレン「討伐は旧型に任せても構わない、調査レポートだけは君にしか頼めないんだ。サポート係をつけておくからなにか聞きたいことがあれば聞くといい」

シャロン「サポート係ってまさか旧型じゃないですよね?」

ヘレン「なんで分かった?鋭いな」

シャロン(えっ、討伐は任せるって言ってたよな?ボケてるのか?)

っ・w)ノ よっ、久しぶりだな。シャロン

シャロン「え、旧型ってこの犬?それになんで俺の名前知ってんだ?初対面じゃ?」

っ`・w)犬じゃなくてオオカミ。旧型だけど一応、先輩だぞ。この〜

ヘレン「いいコンビになれそうだな」

っ・w)ガルルル

シャロン「威嚇してる…」

ヘレン「という訳で行っておいで。いいレポートを楽しみに待ってるよ」

=っ・w)っ ピュー
シャロン「こら、待てって」

「行きましたね」
ヘレン「行ったな」

「お使いという名の試練が」
ヘレン「ふむ、君も先回りして様子見するかね?」

「大丈夫です。遠慮しますから」
ヘレン「そうかい?いつでも行けるんだから遠慮しなくてもいいんだよ旧館にはね」

「え…冗談ですよね?旧館って本当に?」
ヘレン「私が旧HOTELガルドの初代館長なんですから地下通路で繋げておくことは簡単なことなんですよね」

「ということはヘレン様って実際、何歳なんですか?」
ヘレン「文献には確か若い時の写真があったはずですよ。幻獣の森と検索して見れば何か分かるかもね。」
「幻獣の森....って昔話で出てくる森ですか?」
ヘレン「フフフ、さてね。資料室にあるはずです。私は少し休みますね」

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