07/01の日記

15:22
ゲヘナガルド@〜A
---------------
ゲヘナガルド2

ゲヘナガルドに出来た陥没穴は地下水が湧き出し、湖になった。湖の外周を回るように建設されたガルド観光線はガルド環状線の一部の線路(陥没に巻き込まれずに残ったもの)を再利用している。陥没から200年が経過したが原因は不明。湖の水面ではボートでの遊覧は可能だが、シュノーケリング(潜水)は禁止
されている。何故かは分からないが研究所から漏れ出た瘴気が渦巻いてるのだろうか。

いざ潜水を始めようとすると初老の男性に止められた。危険だと、やめとけと警告してきた。私はガルド陥没の原因を調査するために来たのだと答えると、ならば止めないと諦めてくれたとその時は思ったが、保険として付いてくるみたいだ。

得体のしれないじいさんが保険だなんて、冗談か何かなのだろうか…

じいさんは潜水器具を何も着けずに、先に潜っていった。死ぬ気かあのじいさん…

遅いぞ。怖気付いたか?
じいさんは褌姿で待っていた。

これでも食え。酸藻だ、美味くはないかもしれないが、ボンベをしなくても長時間泳げるはずだ。

と渡されたのは普通の藻にしか見えないが、口に入れ少し噛んだだけで酸素ゲージが3倍に増えた。

[お前さん、名前は何だ。俺はシードだ、じいさんでも構わないんだが、やはり名前で呼ばれた方が気分がいいからな。]

シード?あの行方不明者の?確か陥没に巻き込まれて死んだんじゃ?というか、思っていた事が伝わっている?

[ああ、言ってなかったが。念波を出しているからな伝わっとるよ]

(念波とは、便利なものだ。水中では普通息ができない(今は酸藻のおかげで出来るが)。それに会話しようと口を開けば溺れてしまう。頭で考えた内容を念波(テレキネシス)で飛ばす、なんてな。)

[その岩場に隠れてろ!]
突然、瓦礫の中から黒い触手がシードの身体に絡みついていく

ダレだ、ココは立ち入り禁止だと書いたハズだが…、看板やフェンスを超えてくるとは死にたがりか?久しぶりの食事だ…

[シードだ、ラシードと言えばあなたにもわかるかもしれないが。]

ラシード…、なんだシードか…。危うく仲間を食べる所だったわ。久しぶりだな〜。何年ぶりだ?150年か?で、そこに隠れてるのはオヤツか?2人で食べるために連れてきたんだろ?

[オヤツじゃねぇよ、遺跡観光だとよ。]

ふむ、久しぶりの再会にオヤツを持って来たのかと思ったが違うのか。連れて来てくれ、観光客なんぞ200年ぶりだからな。

[来ていいぞ、発言には気をつけろよ]

ど、どうもシンラです。

そんなビビんなよw今日は観光として来てくれたんだってな。調査しに来る奴はたくさん居たが君は観光と来た。いい奴だと認めよう。

それはよかった。調査しに来た人達はどうしたんですか?追い返したんですか?

気になるなら教えとこうか、オモチャにして遊んだ後食ったw美味かったなー。話通じないし、何言ってんのかわからんし。攻撃してくる奴も居たからな〜。面倒だから触手使ってみんな丸呑みした。それ以来来てないなwもう少し遊び相手として残せばよかったかなって後悔してるよ

なんということだろうか、調査のためにここへ送った人達は全員やられたということか。観光の為と言えば襲われずに済んだという訳か…。

観光と言っていたが、水中ではなんだ。俺が経営してるホテルによらんか?200年前の陥没でも倒壊しなかった建物だ。心配は要らんよ。

[水没してるのに、酸素があるんですか?]

あ、言って無かったな。酸素はある。この湖にしか生息していない、酸藻という毬藻の仲間だ。この藻を口に入れると水中でも息ができる。遺跡の周辺に酸藻を置けば
藻に囲われたエリアのみ酸素に包まれる。これが水没してない理由だ

そうだな、ヘレンは料理に専念してくれ。部屋で詳しく話すことにするよ。

(了解。シードも、来るなら連絡してくれたらよかったのに)

(3回はしたな。後で履歴を見ろ)

(マジかー。スマン)

[結構フレンドリーなんだな。ヘレンさんかぁ]

前へ|次へ

コメントを書く
日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ