破れた書物

□記憶の断片集
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なぁ、いつになれば出してくれるんだ?

ー1223、君にパスワードを聞いてきた研究員が居ただろ。どこにいるのか教えてくれ。

それ言えば、出してくれるのか?地下道だよ。
ホテルガルドに繋がっているはずだが

ー地下道。この牢獄にもあるのか?

あぁ。ここから先は地下道に付いてから教えよう

−ダメだ、まだここを出る許可が出て…
(研究員2の上半身部分が天井に叩きつけられ、研究員3は首を切断。3の頭は踏み潰され部屋は…

−と、特別に外出許可を出す。
−誰が出していいと言った?君は幻覚を見せられただけだ。落ち着け

ふむ、手強そうな奴が来たな

−ここから出すなと言われているからな

それでも俺はここから出るが

−どこに行くと言うんだ。

HOTELガルドだ

−どこだ、それは。知ってる者はいるか?
−曰く付きのホテルです。あの旧ガルドの近くのホテル。
−あんな所、人が行く場所じゃない…地獄だよ

久しぶりに外の空気が吸いたいだけだ。

−本当にそれだけか?何か別の目的があるのでは?

あぁ。ここから出させてくれたら1つ贈り物をしよう

−わかった。所長に言ってくるから。待っていろ

待ってるぞ

−死ねば廃棄ゴミとして出れるからな

悪いな。顔を借りるぞ

……


−起きろ。特別に行けるようになったぞ

どこにだ?

−逃げられた!まだ近くにいるはずだ!生きて連れてこい。

所長、すみま−
ザシュッ

−この役ただずめ。遺体はいつもの場所に捨ててこい。
−了解しました
−小時間で逃げ出すとは。目を離すなと言っておいたというのに。それに私は、所長じゃな…
、まてよ。さっきのは…

−おい、さっきの遺体は何処に捨てた。
−遺体ですか?実験動物の死骸のことですか?
−いや、ここに1123の遺体を運ぶ2人組を見なかったか?
−見てませんけど、1123の遺体があるんですか?解剖にまわすので連絡して下さい。もし逃走したのであれば厳戒態勢を取らなくてはなりませんし。
−見てないのならいい。
−分かりました。
−所長ならそういうと思ったけどな

−だから所長じゃないって…見つけたぞ!!
−やべ。逃げるぞ!

−くっ、煙幕か。全ドアを閉鎖しろ、誰もこの研究所から出させるな!

−全職員に告ぐ、危険人物が館内を逃走中。隔離のため防魔壁を降ろしている。全員B6に移動せよ。危険人物は見つけ次第拘束するよう



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