小説
□猫の姿で愛を
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うっそぉ……
隣にいる生物から視線をはずして、昨日の記憶を漁る。
え〜っと、みやが家にお泊まりに来て、えっちしてるときは幸せで…ウフフ♪
じゃないや、で、それが終わったときに…
* * * * *
「今日のみやは素直でかわいいねぇ。」
いつもと違って素直に好きとか言ってくれて
まぁキスは相変わらずもぉからだけどね。
「いーじゃん!// ももがたまには甘えてとか言うから頑張ったんだよ!?//」
「だから誉めてるの〜♪」
茶色くてさらりとした髪を撫でると、不機嫌になったみたいに布団に潜っちゃった。
「みやぁ?」
「もううち寝るっ! おやすみ。」
え〜もっとかわいいみやを見てからおやすみしたいな。
それじゃあ……。
「みや、ももみたいにおやすみにゃん♪って言ってくれたら寝てもいーよ。」
「はぁああ!?//」
布団のなかで紅くなってるみやを想像すると、体が少し熱くなる。
ガマンよ、桃子。ゴクッ
「言わないと、襲っちゃうよぉ〜」
「…冗談に聞こえないんだけど。
っていうかうちが言ったらそんときはそんときで絶対ももおそ……ぉそ…//」
ん〜ウブだなぁみやは。
襲うも言えないのかぃ?
でもまぁ確かにみやの言うことも一理ある。 けどそこはっ!!
「大丈夫、みや。 今だけはもも耐えるから。」
「嘘だ! ぜった「早くしないと襲いますよぉ。」
しばらくすると、ようやく決心がついたようで……
「……おやすみ、にゃん。」
うわっ、ぶっきらぼう…
まぁいいや。
「はぃおやすみー♪」
よく抑えた。頑張ったーもも!
* * * * *
その影響かどうかはわかんないけど、確かに見た目はみやなんだけど、かわいいかわいいみやなんだけど。
猫耳がついてる。
っていうかなに、理性が一瞬で吹き飛ぶほど破壊力あるんですけど。
「みや、みや。 早く起きないと! 早く起きないともぉのなかの狼さんが!!」
ユサユサ揺らしてるうちに何回が、「にゃ」とか「むー」とかいうたびに限界が近づくもぉは苦しくて。
そうだ! キスで起こしちゃえって言う考えが浮かんだ瞬間に「おはよ♪」って聞こえた。
おはよ♪って…それだけでかわいいんですけど。
「ももにゃん、おはよーのちゅーしたいにゃあ。」
も、ももにゃん!? おはよーの、ちゅー!?
「え、え!? みや!?」
「だめぇ?」
下から突き上げるような上目使い……いつのまにこんなテクを!
一瞬思考が止まった瞬間に唇に柔らかいものが触れた。
暖かくて、幸せを感じれる柔らかさ。
あぁ…と、とろけそう。
ザリッ
「!? いたぁ!!」
ざらざらしたなにかが口のなかに入って…い、いたいいたい!!
若干無理にみやを突き飛ばして解放された。 舌か。
そこまで猫化してるなんて。 侮れないわ、おやすみにゃん。
それにしても…ねこみやちょっと怖いものが……。
少し怯えていると、感ずいたのか話始めたみや(にゃん)
「ももにゃん、うちね、ほんとはいっつもももにゃんに甘えられて嬉しいの。
でも素直になれなくて……ほんとは抱きついたりキスも一杯したいのに…
だから、こんなふうになって…ももにゃん動揺してるかもしんないけど、その―
――受け止めて、ほしいにゃん。」
話終えると少しほっぺが紅くると同時に、ほっとしたような笑顔を浮かべたみや。
そっか、そんなこと考えてたんだ。
みや、大丈夫。
しっかり受け止めるから
「おいで、みやにゃん♪」
「にゃぁーん♪」
その日、結局オフだったってことで一日中かわいいみやに甘い言葉を囁いたり囁かれたりで(何個か録画しましたぁ、うふぅ♪)サイコーにBuono!な日でしたぁ。
ウフフフフ♪
FIN