小説

□変態じゃありません愛情表現です
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あの、あ、どうも。 鈴木愛理です。 ちょっとだけ相談いいですか? すいません。


ズズ……ンフー、おいしい紅茶。あーはい。
今日来た理由なんですけど……その〜まぁ、彼女のことなんですよ。 え?やだなぁノロケじゃないですって。 じゃあ何か?あの…はい……えーと…何だかそのぉ、ちょっと変態、いえ違うんです!! 大好きですから彼女は。

でも実は……



* * * * *



Buono!で撮影中、三人で仲良く話しているうちにふと思うことひとつ。



……もも、スキンシップ多いなぁ…。



全然ヤじゃないんだけど、あ、ごめんとかいってたまにむ、胸とかおへそとか触られると…



びみょーに変な気分になるわけで。



「あ、うちからだ。 行ってくるね。」



なーんてみやが行っちゃったらもう大変。



「あぃり〜ウフフ♪」



「ちょ、もも…ゃん……//」



抱きついてきて体を撫でられる、まず鎖骨、胸ときて…はっ!い、いけない、このままももペースになられてしまっては……っ!



「あ、あのねもも。 それってスキンシップ?」



ギリギリでてを止めて、平静を装って笑顔で聞く。



「そぉ♪ あいりんとスキンシップ。 グループ違うから触れるときに触んないと♪」


屈託のない笑顔で言われても、これって…



「スキンシップってよりはセクハラでは…」



頑張った…頑張ったよ私!!


えぇ…ヒドーイ!!とかクネクネしてる。



あれ? 喜んでないよね?



「あ、そうそう。 あいりんコレクションって見せたっけ?」



「あ、あいりんコレクション…?」


急に話を変えられたと同時に胸に広がるこの微妙な苦味。
こ、こわい……。



「まず、寝顔でしょ。 それから下着に…」
「ちょっちょっちょっ!!」



「へ?」



「これって盗撮…」



「違うの!! あいりんのかわいすぎる瞬間を未来に残そうっていう保護活動だから!! 愛の証なの!!」



いぇ、犯罪です(泣)
熱弁されても犯罪です。



っていうか私こんな顔して……ってこんなえっちな…//


恥ずかしくなった私は……



「もーも! あのさ、一言いってよ!! こ、こんな恥ずかしい写真……//」


最後に照れて弱くなっちゃったけど、一応伝えたいことは伝えられた…はず。



というかこんなの誰かに見せたら恥ずかしくて町を歩けないよ。



「そうだよね……愛理、あんまりこういうこと好きじゃないもんね……。」



ごめんね?って謝って俯いちゃったもも。



……信じよう。
そうだよね、ももはもしかしたら純粋に私のことが好きでやったことかもしれないのに…謝らなきゃ!!



「もも、ごめ「嗣永〜次撮影だぞ〜!」



「あ、はーい。 ごめんね、愛理。」



テスタッフさんに呼ばれて、テケテケ歩いて行っちゃったもも。 あぁ…そんなぁ。


「は? どうしたの愛理?」



「みや゛ー(泣)」



入れ替わりに戻ってきたみやに思いの丈をぶつけたら、は?って顔されたけど、とにかく頭に整理がついた。



そうだ。 ももはあれでいいんだ。 あんなももが……ももが……



私は大好きだ〜!!!!











「ありがとっあぃりん♪」



……なぜだろう、悪寒がする。



「そんなにもぉへの思いをぶつけてくれちゃって。 よし!あいりんコレクション絶対千まではつくるからね!」



「いや、あの……?」



「よーし燃えてきた!! じゃあ早速No.2創るよ。 全てはあいりんのために!!」



「い、い、いやぁぁぁあああ!!!!」



* * * * *



って言うわけで…もしかしたら私の彼女って……











変態なんですかね?



えっ、私も!?



FIN
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