あなたとわたし

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別にね私が頭いいとは言わないよ。
ただね、馬鹿にも程があると思うんだ。


「クフフ、クフクフッ、クフフフフフ・・・フゥ・・・」

まぁね、言いたいことはたくさんあるよ。
でもね、取りあえず一言 言わせて。


「きもちわるいよ」


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事が起きたのは約30分前。
変態を発見したのは約1時間前。
学校が休みだから気分良く趣味のお菓子作りに没頭していた。
クッキー作りで生地のくり抜きをしていたらキッチンの端っこに青いパイナップルを発見。
しかし私だって趣味の邪魔をされたくないので熱くスル―を決め込む。
しかし変態は見つけてもいないのに
「おや、見つかってしまいましたね、クフッ★」
と言って登場してきた。

ハッキリ言って気持ち悪い、てか何で人んちに勝手に入ってきてるんだよ。
あ、お母さんの仕業か!ちくしょうめ。
おかぁーさーん、おかぁーさん?って呼んだが返事はない。そうだ、買い物行ったんだっけ?
じゃ、なおさら何でこいつが自然に入って来てんの。
ちょ、とりあえず110番、110番ッ!!

「ん〜塩がきいてますね!」

っておいこら、何勝手に食べてるんだよ。
目を離したらコレだ。
本当にどうしようもない。てか、そんなに味見すんな馬鹿!無くなる!!
諦めたらだめだとは思うけど、流石に諦め話をする。

「・・・はぁ、何しに来たの?」

「これ、ちょっと塩入れ過ぎじゃないですか?」

「会話をしようねー、か、い、わ!」

お願いだから会話してくれ。あれ、私日本語ちゃんと話してるよね?なんか不安になってきた。

「あ、そうでした。これ、お母様から頼まれたものです。」

はい、といってスーパーの袋が渡される。
え、なにこれ。
中身を見ても普通に大根、ネギ、豆腐などなどいたって普通。
え?なんで母親から?取りあえず意味がわからないということで、変態を凝視。

「そんなに見つめないでくださいvVクハッ」

イラッとしたので手当たり次第にフライパンをつかみ頭にゴーン。
結構いい音がキッチンに響いた。
そうしたら肩を震わせ下を向き黙った変態。
流石にやばかったかな・・・?いや、かな?じゃないか、やばいな。
「お、怒こった?てか怒りましたよね?」
ごめんっ っていって冷やすものを冷蔵庫から取り出す。

すると、突然笑い出した変態、もとい六道さん。
え、頭大丈夫?両方の意味で。
なんか、時々クファァァクヒクヒフーッ!と意味のわからない(え?てか笑ってるの…?)を発してるし。
とりあえずそんな変態を放置し、焼きあがったクッキーを取り出し味見。
あ、ちょっとしょっぱい。
まぁ食べれないことはないけど。


1分おきにクフクフ言うがやっと落ち着いてきたのか、こちらにやってくる。

「すみません。発作がおきてしまいまして」
叩いてくださったおかげで早く回復しました、だってさ。いみわからん。
てか、発作って・・・え?クフクフ病?うんキモイよ。
なんかもうどうでもいいや。
取りあえず怒ってないみたいだし、しょっぱいクッキーをいくつかあげて家から排出した。



最終的にあいつが何しに来たか聞きそびれちゃった。
「まぁ、いっか」
なんてしょっぱいクッキーをまた一人でかじった。

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