あなたとわたし

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私だってね、別に好きで授業休んでるわけじゃないんだよ?
そう、これは自己防衛!そうよ!!自己防衛なんだから!!!←


真っ白なベット
ベットを囲うカーテン
消毒液の匂い
単にいえば私は保健室にいます。
え?怪我したのかって?

まさか!←

じゃ、戻れって?
嫌に決まってるじゃない。
逃げるためにわざわざ体育の授業サボっt…ゲフンゲフン、休んでまで来てるんだから。

「へぇー、で、誰から逃げてるんです?」
「そりゃ、六道むk・・・ぎゃぁぁあぁあぁっ!!?」

もうちょっと色気のある声で叫べないんですか?と溜息をついて図々しく隣に座ってくる変態。
へ、色気なんて欠片もなくてわるーござんしたね!

「というか、なんで居るの!」
「それは、・・・名前を迎えに」
「きもい、てか横に座るな!名前で呼ぶな!」
「おや、顔が赤いですよ」
「怒ってるからだよ!てかホント何しに来たの?」

ついでに、生憎保健室にはあんたの残念にも外れちゃった頭のネジとかはここにはないよ!と心の中で付け足しておいた。

「ですから、君を迎えに・・・というのもそうなんですが、恥ずかしながら先ほどの体育のバスケで突き指をしてしまったようで。」

僕としたことが恥ずかしいとか言いながら、いつものよう何事もなかったようにクフッと笑う変態。
ちょっと見せて、と少し腫れてる指に触れれば少し顔をゆがめてみせる。
あら、意外。
変態にも痛みは感じるのかなんて、内心だいぶ酷いことを思いつつ冷やすものをさがす自分。
ほんと何やってんだか。

取りあえず湿布を見つけて腫れた個所に巻いてあげる。

「・・・か、感謝してよね」

柄にもなくお礼の言葉をもとめれば、
私の顔をまじまじと見てちょっと驚きながら「はい、ありがとうございます」ってかえってきた。
自分でお礼の言葉を求めたのが急に恥ずかしくなった私は顔をそむけ一目散に保健室から走り出た。

もう、ほんと何やってんだか


きっと、あいつの所為で私の頭のネジが可笑しくなったんだ!
きっとそうだ!と言い聞かせ まだ赤く熱を残したほっぺたに手を当てた。

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