短編
□ほし
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昼は夏のように暑い、のに夜は肌寒い。不安定な気温の中私は女子寮を出て奥村兄弟が済む旧男子寮屋上に来ていた。
お気に入りのぶかぶかのカーディガンと私の部屋から持ってきたホットココア入りの水筒を持って。
女子寮屋上にはたまにとはいえ人がくる。一人になりたいときにはこうしてここまで足を伸ばすのだ。
「はふう」
「…なまえ、なにやってんだ?」
燐、だ。
ごうん、とガチャリという音の後に私の後に立った。
「天体観測してんの。燐は勉強いいの?」
ゔっ、ま、いいんだよ、うん。と目を逸らしながら言う燐に我が幼なじみながら哀れみの目線を送ってしまった。
「…なあ、星見てておもしれーの?」
「面白い、っていえば面白い。でもなんか落ち着くし。月とかも結構好き。星座とか星の名前とか、そういうのは全くわかんないけど。」
そこまで言うと相変わらずだな、と今度は燐に飽きれられる。心外だ。
星空は輝いている。ぽつぽつと、相変わらず。
ドット模様の星空
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何を書きたいかわからなくなった。
お題配分元:sappy/サッピー様