大江戸監察事件簿

□大江戸監察事件簿(5)
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真選組副長、土方十四郎だ。
今日も相変わらず回ってきた仕事におわれている。
言っておくがこれは俺の管轄外の仕事だ。


「おぉトシ、ちょうどいい所にいた」


自室から出て待機所に向かう途中、後ろから近藤さんに呼び止められる。


「今から巡回か?」
「ああ、今日は歌舞伎町の方に行こうと思ってる」
「なら人形も連れてってくれないか?」
「は?」


あいつは監察方の仕事ばかりを任せているため平隊員の仕事はほとんどやったことがない。
なのに今更?


「いやー人形にも色々な仕事を経験させた方がためになると思ってな。頼んだぞトシ」
「いや、あの」


俺がいいよどむうちにはっはー!と豪快に笑いながら近藤さんは俺をぬかして歩いていった。
あの人は心は広いが頭の容量は狭い。
俺が人形と巡回だと?









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