大江戸監察事件簿

□大江戸監察事件簿(13)
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大体さぁ、何で夫婦設定な訳?
両親亡くした兄弟設定でもいいじゃん。
夫婦で潜入ってなった時の他の監察の目が俺を殺そうとしてたのは気のせいではないはずだ。


「兄弟だぁ?んな行き遅れた姉いるかよ」
「死ねよマヨラ。私は局長に合わせて熟成してんだよ。何でも腐る手前が上手いだろーが」
「自分で腐るっつってたら終わりだな」
「女中のみなさーん!この副長は視姦鏡プレイがお好きなド変態ですよー!!!」
「拡声器使って何言ってんだてめェは!!!」


との理由により夫婦設定へ。


「山崎しっかりしてよ」
「へ?」
「あんなんじゃすぐにボロが出るよ」
「だって夫婦ってなんか」
「しっ!」

コンコンッ


人形が視線を入口に向け、遅れることコンマで俺が向け、人形が指を口にあてた。


「はーい、どなた様ですか?」


すぐに人形が声を作って近づく。


「ちょっと開けるよー!」

ガラッ


扉の先にいたのは結構な人数のおっちゃんおばちゃん達。


「いやー若夫婦が引っ越してきたっていうからどんな感じか顔見とこうと思ってね」
「いやだよアンタ!」
「邪魔するよー」


どやどや入ってくる。
噂はえぇよ!
お前ら遠慮ってもんはないのか!!!

はぁ…俺本当にやってけれるかな。











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