大江戸監察事件簿

□大江戸監察事件簿(3)
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適当にジミーあたりが迎えに来るだろうと一人酒を楽しむ。


「すみません、真選組です。副長を迎えにあがりました」
「おーこっちこっ」


なんだこのセクスィー姉ちゃん。
銀さんの好みドストライクなんですけど。


「副長、副長起きてください」


俺とは正反対の艶やかな黒髪。
影を作る風切羽のような睫毛。
ふっくらとした唇。
隊服の上からでもわかる魅惑的な身体のライン。


銀さんドストライクなんですけどォォォォ!?


あまりに見つめすぎていたのか、俺の視線に気づいた彼女が顔を上げた。


クスッ


何その困ったような笑顔ォォォ!?
合コンでダメな友人迎えに来て困っちゃうよね、くすり。パターンですか!?
これは「一人じゃ大変だし送っていくよ」パターンですかぁ!?


「あー一人じゃ大変だし」
「もう仕方ないですね」


ひょい


え?
普通に担いでますけど?


「ご迷惑をおかけしました。それでは」
「あ、うん、それでは…」


多串を担いでるとは思えないしっかりとしたあしどりで彼女はでていった。
ふとテーブルを見ると札が3枚ほど。


「いつの間に……」


なるほど、彼女が仕事が出来て多串を嫌っている人形ね。
パワフルでいいじゃない。
銀さん、久しぶりに本気になりそう。






END
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