大江戸監察事件簿

□大江戸監察事件簿(2)
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「沖田隊長…、お体が弱いのですからあまり無茶をなさいませんように」


総悟、てめぇいつから病弱キャラになったんだ。
あとどさくさに紛れて人形のケツ揉んでんじゃねぇ。


「寒い…人形、寒いでさァ」


いきなりガタガタと震えだす総悟。


「温めてくだせェ、体で」
「いい加減にしろ!」
「喜んで!」
「てめぇも脱ぐな!」


人形は潜入以外の仕事着である平隊服の繋ぎ目に手をかけるが何とかそれを留める。


「何をするんですか副長!沖田隊長は病弱なんですよ!今だって」
「寒い…さむい……」
「ほら!」
「だから脱ぐなっ」
「鬼!外道」
「死ね土方コノヤロー」
「死ね土方コノヤロー!!!」
「てめぇは黙ってろ総悟!」


よーくわかった。
総悟からいかに入れ知恵されているかよーくわかった。
総悟の悪知恵から切り離せば人形は何とでもなる。


ガラッ


「おーい人形ー」
「局長!」


ガツンッ


「痛いでさァ」


近藤さんが来たことにより人形の頭は近藤さん一色となった。
完全に俺らは無視され、いきなり人形がたったことにより総悟は頭を床に打ち付けた。
はっ、ざまあねぇな。


「一緒にお茶でも飲もうかと思ったが、トシと総悟と飲んでたか。ならまた次にしよう。邪魔したな!」
「きょくっ」


ぴしゃっ


「ちょう…」






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