大江戸監察事件簿

□大江戸監察事件簿(18)
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「え?研修ですか?」
「という名の旅行だ。有給溜まってるやつらでな。そろそろ消費しねぇとやべぇ、監査入る」


どうも、山崎退です。
いきなり副長に言われた言葉に思わず聞き返してしまった。
そして集合時間と場所を指定され、一週間後そこに行った。
すなわちターミナル。


「まぁわかってましたけどね、まだ誰も来てないって」


しばらく待つと以前万事屋の下に住む方にもらったという小紋を着た人形がやって来た。
周りの視線が集まる。


「山崎」


俺の姿を見つけて駆け寄る姿に憎しみの篭った目が俺に向けられる。


「おー早いなお前ら」
「局長オオオオ!!!」
「今日も元気だな人形!」
「局長と研修なんて私自分を抑えられる自信がありません!」
「局長がピンチ!?」


周りの視線を集めたまま騒いでいると局長が来た。
人形は相変わらずで、俺は局長から人形を引き離すので大変だった。


「にしてもトシと総悟はまだか。とっくに集合時間は過ぎてるぞ」
「え?沖田隊長も来るんですか?」
「絶対あの人有給消化してるはずだろォォオ!」


あの人年中サボって寝てるくせに!
仕事してると思ったらバズーカぶっぱなしてるくせに!


「さっさと起きろ総悟!」
「くかー」


副長と沖田隊長が到着した。
いつも通り爆睡している沖田隊長を乗せたトランクを土方さんが引っ張って。

やっぱりこのメンツなのね…。











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