大江戸監察事件簿
□大江戸監察事件簿(16)
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真選組副長土方十素四郎だ。
前回の爆弾魔の一斉検挙に引き続き、最近は特に問題もなく、ある程度の成果をあげていた。
「いやー俺達もようやく形になってきたなぁトシ」
「そうだな近藤さん。寝る間も惜しんだかいがあったぜ」
問題児達も最近は大人しいしな。
ようやく少しは楽に…。
「大変です局長副長ー!!!」
ならねぇな。
「今度は何だ山崎」
「これ!これ見て下さい!」
「ああ?」
近藤さんと二人で突き出された山崎の腕の中を見れば1歳ほど、肩あたりで真横に髪を切ったガキが居た。
真っ黒などんぐり目、ぱっつんとした前髪、そしてよりらしくなった日本人形あるいは座敷童子のようなフォルム。
「おい、ま、まさか…」
「朝起きたら人形がちっさくなってたんですよォォオ!!!」
こいつらマジで問題しかもってこねぇ!!!
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