大江戸監察事件簿

□大江戸監察事件簿(13)
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どうも、山崎退です。
現在俺と人形は潜入捜査をしています。
場所は江戸のとある下町。


「こんにちはー隣に引っ越して来ました川崎進です」
「妻の人形です」


最近結婚したばかりの夫婦という設定で。

家から出てきたのはいかにも下町らしい割腹のいい女の人だった。


「あれ、あれあれあれ!まったえらい別嬪さんが越してきたこと!旦那さん、アンタいい人捕まえたね!」
「いや、あの…はぁ…」

ゴスッ

肘で脇腹どつかれた。
地味に痛い。


「奥さんアンタは頼りない地味な旦那さんとこ嫁いじゃってねぇ」


余計なお世話だ!


「でも、とてもお優しいお方なんですよ」


口元に手をあてて微笑む姿はどこからどうみても夫を立てる器量よしの美人妻だ。


「あら!ちょっと虐めるつもりが惚気られちまったねぇ!旦那さん、奥さんとられないように気をつけなよ!」
「は、はい!」


おかみさんは豪快に笑いながらあいさつの菓子折りを受け取ると家の中に入っていった。

はぁ、やっていけるかな俺。









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