短編
□だってかっこいいんだもん
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「カクさん、カクさん」
「なんじゃ?」
「動物園デートしましょう!」
「……、え…?」
「だから、動物園です」
「そのあとじゃ、なんて言ったんじゃ?」
「デート、ですか?」
「デートって…おぬし」
「だめですか?」
「いやいや、デートってもんは好きな人と行くもんじゃろう」
「はい、だからカクさんと行きたいんです」
「わし!?」
「はい」
「わしでいいのか!?」
「カクさんがいいんです」
「まじでか!」
「まじです」
「動物園かの?」
「はい!」
「なんで動物園なんじゃ」
「動物大好きなので…」
「じゃあ、動物とわし、どっちが好きじゃ?」
「…っ!?///」
「どっちじゃ?」
「それは…」
「選べんのか?」
「ち、違います!」
「じゃあ、どっちじゃ」
「…どっちも好きですけど、カクさんのほうが好き」
「…!」
「カ、カクさんはどうなんですか!///」
「わしか?」
「はいっ!」
「内緒じゃ」
「なんでですか!」
「教えたくないからのう」
「い、いじわる!」
「いじわるで結構じゃ」
「…むぅ」
「♪」
「なんでそんなに嬉しそうなんですか!」
「さァ、なんでじゃろう」
「…むーっ」
「好きでもないヤツとはデートなんかせんわい」
「!」
「なんじゃ」
「それ、本当ですか」
「嘘はつかん」
「カクさん…!」
「わははは、惚れたかの」
「もう惚れてますよ!」
「そうじゃったな」
だって、
かっこいいんだもん
(動物園っ♪早く行きたいです)
(じゃあ明日じゃな!)