長編

□あんたの幼なじみ
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「…よし!終わった!」

「お疲れ様」

「越前君もお疲れ様ー」

「ん、サンキュ」


やっと終わったと思った時には、既に外は薄暗かった

綺麗になった図書室を見渡して、たまにはこういうのも悪くないと思う


「越前君、帰ろっか!」

「そうする」


でっかい薄ピンクのテニスバッグを持った新倉

体が小さいからか、テニスバッグがやけに大きく見える。俺よりちっさい…や、同じくらい…?


「外もう暗いねー」

「だね」

「本の整理、案外楽しかった」

「うん、思ってたよりはね」


校舎を出てから、新倉は色々話してくれる

俺はあんま自分からは喋らないから、相づちをうつくらい。こういうとき、口下手な自分が少しイヤになる


「越前君!ちょっと待ってて!」

「は?」


振り向くと、どっかに走っていく 新倉

あんな大荷物持ってんのに、足速すぎ……




「お待たせ!はい、これどうぞ」


走りながら戻ってきた新倉に渡されたのはファンタだった


「……」


差し出されてるにも関わらず、俺がボケッとしてたからか新倉の顔が不安そうになった


「も、もしかして炭酸とかダメだった…?」

「や、むしろ好き。サンキュ」

「そっか、よかったぁ」


ホッと安心した顔になった新倉


「あ、お金」

「いーよー、それくらい」


ニパッと効果音がつきそうなくらいの笑顔

新倉はいいと言っているが、男が女におごってもらうのもなんだから


「んじゃ、今度は俺があんたの分も買ってくるよ」

「へ、あ…ありがとう」


楽しみにしてるね、と笑った

たわいのない話をしながら校門を出ようと思った時、


「なずな」


校門に寄りかかってた男が新倉の名前を呼んだ


「健人!どうしたの?」


どうやら知り合いらしい。

その健人、と呼ばれた男は俺を一瞬視界に入れすぐ なずなに戻した


「遅いから迎に来た。早く帰るぞー」

「いつもならそんなことしないのにめっずらしいー…

あ!健人!
この前言ってた越前リョーマ君!テニスすごく上手なんだよ

でね、私の幼馴染みの白井健人。部活なーんにもやってなくて、ただのゲームオタク」


新倉が丁寧に紹介してくれたから、一応白井にども。と挨拶する

白井もよろしくなと笑顔を俺に向けた




あんたの幼なじみ
(越前テニスうめぇーんだ?)
(少なくともあんたよりはね)
(生意気キャラか、お前)
(は?)




おおおおおお久しぶりです…!

忘れてたわけではないんです…
新しくスマホに変えて、IDを忘れわたわたわして…って感じで今にいたります…

スマホで更新するのめんどくさいですね←

ゆったりゆったりですが、更新はしていくのでどうぞよろしお願いします。

(13.11.27)

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