長編
□怪我と迷い
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「みなさーん!飲み物ですよ!」
マネジになってから結構たって私もテニス部に慣れてきました
「俺もくれ!」
「そんな走ってこなくても飲み物は無くならないって…」
あんだけ私がテニス部のマネージャーになるのをイヤがってたブン太も気にしなくなったのか、嫌がらせをしなくなりました
…完全になくなったわけじゃないけど
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そんな中、最近気になることが1つ
「…………またか」
最近私の下駄箱は誰かがいたずらしてるのか、ゴミが入ってたり画鋲が入ってたりする
ちなみに今日は画鋲
……毎度毎度ご丁寧にありがとう
「…ってか、私がこんなんでどうにかなるわけないのに」
私の何を嫌って嫌がらせをしてるんだろう…
私が誰かに何かをやっちゃったとか…?
でもそんな覚えはない
「何つったってんだよぃ
何かあったのか?」
後ろからの声にびっくりして下駄箱をおもいっきり閉める
声の主は振り返らなくたって分かる
「…や、やぁ、ブン太」
びっくりしたから変な話し方になった
変な汗が出てくる
「……早くしねぇと授業遅れっぞ」
軽く私の頭を叩いてさっさと教室に行ったブン太
「……聞かないでいてくれたのかな」