長編
□仕事とファンクラブ
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「おはようございます!」
「思ったより早かったねなずな
おはよう」
結局テニス部マネージャーになった私
遅刻すると何があるか分からないので
集合時間より20分早く来た
「…思ったよりって
遅刻すると思いましt「うん」…」
え、即答ですか幸村君 その笑顔で
最後まで言ってないのに…
ってか、私はどんだけ信用ないのよ
「どんだけって...
昨日のブン太の話聞いてちゃね」
…昨日
『お前、携帯のアラーム30分くらい鳴りっぱなしだったんだぜぃ?
なのにぜんっぜん起きねーの
そんなお前に早起きなんて無理無理』
…あぁ、あれか
「そうそう」
「…ところで
ああいう風に、人をバカにしてたブン太は?」
周りに赤髪の奴は見当たらない
「ブン太は…
もうちょっとしたら来るんじゃないかな?」
_10分後
もうほとんどR陣は集まっている
「なずな、おはよう」
「あ、心」
「早いね」
「昨日、幸村君にあんなこと言われたらね」
苦笑すると心は周りを見回して
「あれ? ブン太は?
いつも一緒に来て、一緒にいるのに」
「ちょっ!!
誤解を生むような言い方はやめてよ!」
「でも、間違ってないじゃん?」
「んー…」
考えてみれば、なんだかんだ言いながら
確かに一緒にいること多いのかも…
昨日も、夜ご飯あいつんちで食べさせてもらったしね
「ま、間違ってはないけど
好きで一緒にいるんじゃないしね」
「またまたぁ」
あー、もう
なんでこの子こんなに目キラキラしてるわけ?
_15分後
「あと5分してもコートに来なかったら…」
「幸村君のお叱り決定…」
「っていうか
もうこの際お叱りでいいじゃん」
「もー…」