長編

□居残りと友達
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走り出せ〜走り出せ〜♪



携帯のアラーム...



「んー....まだ眠...いっ!?」


布団のどこかにあるはずの携帯を手探りで探してたら


「ったぁー......」


ベッドから落ちた


とめないで〜とめないで〜♪


「うっさい!」


乱暴にアラームのスイッチを切る


ってか今何時よ...


「えーと8時......え、8時!?」



遅刻!!!!



急いで制服を着て
あぁぁぁ!!髪の毛はねてる!!


「もういいや!学校ついてから!」


一段飛ばしで階段を降りきるはずだった


「うあっ!!!」


.....最悪


皆さんすでにお気づきだと思いますが...


階段から落ちました。


幸い低いところからだったからよかったけどさ...


階段を降りたら右にすぐリビングがある


「...帰ってきてないか」


最近のお母さんは全く帰ってこなくなった

かえってくるっていっても
私が寝てる間に帰ってきて
私が起きる前にはもう出かけちゃう


「....行ってきます!」

誰もいない家に叫んだ




そうそう

昨日、なんで家に入れたかというと
あの赤髪の部屋と私の部屋が隣同士で
赤髪の部屋の窓から自分の部屋に入ったってこと...



家を出ると

「行ってきます!!」

隣の赤髪も出てきた


赤髪と目があう


「...おはよ」


嫌そうな表情の赤髪


そんな顔しないでも


「...お前も寝坊かよぃ」

「あんたもでしょーが!」

「おっ先!!」

「あ!待てコラ!!」


やっぱ走るの速いー!!


でも、私だって運動神経だけはいいんだから!!


「んぬぅー!!!」



「お前、よくこの俺に追いついたな」

「自分で言うのもなんだけど運動神経だけはいいのっ」

笑いながら赤髪を見ると赤髪はニーッと笑って

「運動神経だけか
 やっぱお前はバカなんだなw」


そこかよ!!


「あんたにだけは言われたくないー!!

 それと、運動神経だけとか言ったけど
 英語は完璧だから!!」


なんたって前までアメリカに住んでたからね


「あ、そっか
 帰国子女かー

 忘れてたー」


ばりばり棒読みだなおい!


「コノヤロ....!!」



「(...にしても
 今まで運動神経がいいような女は結構見てきたけど
 俺に追いつけるような女は初めてだな)」



赤髪がそんなことを思ってたのは
もちろん知るわけもなく
学校まで走りぬいた私たちだった



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