鐘の音交わりし時(クロスオーバーノーベル)
□プロローグ
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昔、ある世界にてある少年が生まれた
が、その一族はただの一族ではなかった。
七と言う字を持つある能力を持つ一族であった。
そして、その一族は女性が主になる決まりがある。
そのため、その少年は蔑まれ、学を学ぶことすら許されなかった。
しかし、姉や妹はその少年を害を与えず、遊んだ。
しかし、その他の者達はそれを良しとせず、その少年を他の世界(異世界)に追いやった。
少年はそれから、ある者達に拾われ、奴隷のように扱われた。
なぜなら、その世界は戦争中の世界であったからだ。
人手が足りない中、戸籍のない子というのは役に立つと思われたのか、少年はそれからいろいろなことを行われた。
実験は当たり前であり、戦争に参加させられることもあった。
それが、4歳のことであった。
教育、いや、洗脳されたかのように男子は動いた。
それもそのはずだ。
その少年は喋ることも文字を読むこともできなかったのだ。
そして、この者達に拾われ、教わったのは、最低限の文字と言葉、戦闘知識のみだった。
それから、何年の時を経て…
戦闘中に自分で殺めた相手死ぬ直前に言ったのであった
『なんで……おまえのような子供が戦うんだ……』
その言葉を聞き、思い出すのは、姉や妹のことであった。
戦闘などしていなかったと思う
そして、その日から疑問が絶えなかった。
考えれば考えるほど疑問が増えていった。
そして、少年はある村を滅ぼした。
それが命令だったと言えばそうであるが、それに対し、疑問を抱いていた少年は不思議と苛立っていた。
迎えが来るまでは暇をつぶすしかないと思った少年は足元に何らかの本が落ちているのに気づく
壁が破壊された家から複数の本が雪崩れていた。
その内の一冊を読んでみた
それを読んでから少年にあるものが芽生えた。
好奇心…
なにかを知ってみたいと思う気持ち
そして、探したいと思った。
他の本も読んだ
そして、またも芽生えた
自分の思いで行動したいという気持ちが
他にも様々な気持ちがわいたが、これが一番強かった。
そして、その日…
その少年を拾った者達は死んだのであった。