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□Happy White Day
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Happy White Day






























「ふぁ.....眠..」







もう、時刻は14日になろうとしていた。




オレはティキと付き合うようになってから、




夜ティキを待つ事が多くなり、自然と寝る時間も少なくなっていた。




おまけにオレは任務から帰ってきたかりで疲労もピークを迎えていた。



でも、ティキが来るのなら、と待っていたが



こんな時間になってしまい、



今日は来ないんだと思い初めていた。





(...もう眠いし、寝るさね)






その時だった。




部屋の何処かから


ヒンヤリと冷たい空気が流れ込んできた。





「よぉ、ラビ」




突然の訪問者にオレは少なからず驚いたが、




驚きよりも嬉しさの方が強かった。




「ティキ今日は遅いさー」




「御免御免。ちょっと事情があってね」




「ふーん。ならいいんさ」




ティキの遅くなった理由など


千年公の仕事か何かだろうと思った。




「あ、ところでさラビ、もう14日になった?」


時計を見ると、針は12時を回っており


気づけば14日になっていた。


「時計見たら分かるだろ?もう14日さ」



「あー良かったー、ハイ、コレ」


ティキはそう言うと


どこから取り出したのか





キレイに包まれた箱を取り出した。





「ん?何さ?コレ」


「あれ?今日何の日はわかんねぇの?」




「...今日?..」




今日、何か特別な日だっただろうか。



誕生日では無いし、



何かの記念日とかでも無いし、


14日...



「あっ!!」



「やっと思い出した?ホワイトデーだよ」



すっかり忘れていた。



バレンタインはあんなにもハッキリと覚えていたのに、



最近は任務も立て続けになっており



カレンダーを見る余裕も無く


すっかり忘れていた。



「ね、開けてみてよ」



「分かったさ」




包装されたものを丁寧に剥がすと





マシュマロの入った透明な箱が出てきた。




「マシュマロさーw」



「そ、此処のマシュマロ凄ぇ美味しいらしいよ?」
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