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□その想いは時を超えて
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その夜、仙蔵が風呂からあがると、文次郎が電話で話していた。

英語で喋っていたから詳しくは分からないが、またどうせ仕事の話しだろう、と、仙蔵は思った。
文次郎は電話を切った後も、ベッドサイドに腰を掛けたまま、何やらメールを打っていたから、
仙蔵はスマホを取り上げて、そのままソファの方に放ってやった。


「こんな時まで仕事とは、無粋な奴だな」

仙蔵は呆れて言うと、文次郎の膝の上に跨がって、額にキスをした。

「仙蔵…っ?」

文次郎は一瞬驚いた表情を浮かべたが、そのまま仙蔵の身体を引き寄せた。
そして、胸元に口づけをするとそのまま仙蔵の浴衣を脱がした。

ベッドサイドに灯る行灯の柔らかな光に仙蔵の上半身が照らされる。

「綺麗だ…」

文次郎はそう言うと、仙蔵の首筋からうなじにかけてできた美しい陰影を満足そうにに眺めながら、丁寧に舌を這わせた。

「あっ…ん…」
仙蔵の口から甘い声が漏れる。

仙蔵も応えるように、文次郎の首に両腕を回すと、髪の毛をくしゃりと掴んだ。

文次郎は膝の上の仙蔵をベッドに押し倒すとキスをした。
何度かついばむように唇を重ねた後、文次郎は仙蔵の口内を舌で侵した。
そして、文次郎はキスをしながら器用に仙蔵の衣服を脱がせると、自分も裸になった。

素肌が重なると、文次郎の盛った男根が仙蔵の下腹部に触れ、仙蔵は思わず息を呑む。

「…っ。文次郎、わたしのことが…、そんなに欲しいのか?」

鎖骨の辺りを丁寧に舐めていた文次郎が顔を上げた。

「当たり前だ。全部欲しい。」

文次郎はそう言うと、再び仙蔵の唇を奪った。
二人は舌を絡め、息もできないような激しいキスをした。

「ん…。はぁ。文次郎…はやく……っ」

仙蔵は、文次郎のことが欲しくて堪らない気分になっていた。

「はやく…、何?」

文次郎は笑って仙蔵の腰を撫でた。
そうやってじらすのだ。

「いや…。何でもない」
仙蔵は小さく呟いて視線を逸らした。

「すぐ馴らしてやるから、そう急くな」

そう言うと、文次郎は仙蔵の股座に顔をうずめて後孔を舐めまわした。

「あ…っ、ん。やめ、ろ」

文次郎がさらに仙蔵の陰茎をしごくと、仙蔵は気持ち良さそうに腰をくねらせた。
そんな妖艶な仙蔵をみて文次郎も気分が高ぶる。

「仙蔵、もう入れていいか?」

文次郎が耳元で囁くと、仙蔵は潤んだ瞳で小さく頷いた。
文次郎は仙蔵の脚を割って身体を入れると唾液で濡れた後孔に自身を押し当て、ゆっくりと挿入した。

「ん、あぁぁぁぁ…っ!」

仙蔵は顔を歪ませて文次郎の腕に爪をたてた。

「ああっ! もん、じっ…あぁっ……!」

文次郎は構わず腰を打ちつけた。

「や、ああっ…! あぁっ…! あぁっ…!」

仙蔵は、文次郎に貫かれるたびに、身体が引き裂かれてしまいそうな痛みと快楽で、気が変になってしまいそうになる。

「もん、じ、ろっ! もっと…っ! あぁ、もっと…っ!」

文次郎は自分の腕の中でこんなにも乱れる仙蔵をもっと滅茶苦茶にしてみたいと思う。

「仙蔵…、好きだ。愛してる…っ!」

文次郎は仙蔵の背中に腕を回してぎゅっと抱きしめると、更に激しく腰を振った。

「やっ! あぁっ! もんじろっ! 壊れる…っ!」

文次郎は何度も何度も仙蔵の奥まで貫いた。
顔を赤らめて目をぎゅっと瞑り、快楽に溺れる仙蔵の表情をみて文次郎も絶頂に近づいた。

「せんぞ…っ! 駄目だ、も…っ、出るっ! あぁ!」

「い、あぁぁぁぁ!」


文次郎が仙蔵の奥に精を放った後も、二人は余韻を楽しむかのように身体を繋げたままキスをした。







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