I'm so not over you

□3.学校
5ページ/8ページ



「んでさ、さっき何言おうとしてた?」

『ああ…今日、病院行くから』


「え、何で?」


『胸が痛いから。白血病が悪化したかも』


「え!?俺もついていってあげる!」


『来なくていいから、邪魔だし』


「……わかった………」


子犬みたいにシュンってなった三浦

三浦をちゃんと見てみると子犬みたい

フワフワ天然パーマで大きい目
男のくせに睫毛が長い



「何?そんなに人の顔ジロジロ見てさ…?」


『別に』


「ふぅん?」


ニヤニヤする三浦

何だろう、三浦がニヤニヤすると


無性に………



むかつくっ



なんだろね、このイライラする気持ち……


『あっ』


「何?」


『学校にいるときは話しかけないでね。てか、近づくな』


「なっ…」


『あんた、女子から人気高いでしょ?付き合ってるって誤解されたらどうすんのさ。』


膨れっ面になった三浦

小さい子みたいだ

膨れっ面のまま喋ったことは


「別に俺はお前と付き合ってるって言われてもいい」


『………』


いや、あんたがよくても私がダメだっつーの


「お前が嫌なら……我慢する……」


『我慢しろ』


「……えー」


『あ、爽華…』


「おはよう」


爽華は中学の時からの友達。
何かとお世話になってる女の子
それと……


「あ……三浦くん…おはよう…?」


爽華は三浦の事が好き


「ん…、はよ」

三浦はあまり興味なく挨拶をする。
爽華は照れながら喜んでる


『……。』

私…明らかに邪魔じゃね?
やっぱ二人っきりの方がいいよな…


『あー…私、先行っとくね?』


「えっ!?何でだよ一緒に行こーぜ?」


『爽華と一緒に来たらいいじゃん。じゃーねー』

手を振って後ろを向いた私

爽華と三浦はボーッと私を見て突っ立ってるだけ。


爽華……頑張って
ちゃんと爽華の恋を応援してるから。


『…早く行こう』


私は歩くスピードを速くした。




_
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ