I'm so not over you

□4.誘拐…?
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〜麗視点〜


『……ん』


気がつくと全く知らないところにいた
多分……倉庫、かな


『――い゛っ!』


頭思いきり殴られたのか、ガンガンする。


『うわっ、頭から血出てる……』


「あ、嬢ちゃん、目ぇ覚めたんだ」


『――えっ』


私の目の前に立っていた人は金髪でチャラチャラしてる不良っぽい男性


『何ですか……』


「あは、怖いねぇ最近の子は。駄目だよ?すぐに人に威嚇しちゃ?」

と、その金髪の男が私の肩に手をおいてきた


『…触んないで』


「やだなぁ、スキンシップじゃん!」


『セクハラじゃん』





「あんまり、俺の事ナメてちゃ駄目だよ……」



『……!』



金髪の男が私を椅子に押しだおしてきた。


「俺も、男…」


『やっ…はな、せっ…!』


キモいキモいキモい!
離せ……




「てめぇ……何してんだ……っ」


『…あ』


みう…ら、
何でここにいんの…?


「…へぇ…」


『?』


金髪の男がニヤニヤしている…
何だろう……


「ねぇねぇねぇ!」

男が私から離れて三浦へ近づいていった。


「んだよ」


「俺の事、覚えてない?」


「あ?知らねぇよ?」


「…三浦智…」


「…!?」


「…君のお兄ちゃん、だよねぇ?」


三浦智?誰だよ?



「君のお兄ちゃんの仲間、」


「糞の仲間…あいつ、まだやりあってんのか……?」」


「うん、また最近荒れてきてるよ…」


『…あ、あのぉ』


「あ、ごめんねお嬢ちゃん。誘拐しちゃって。もう、王子様も来たから帰っていいよ」


『えっ、王子様…?』


「あはは♪」


『じ、じゃあ帰ります。さよなら…』


「あー…三浦くん。」


「…」


先に帰っててという合図を貰った私は先に帰ることにした。
あの二人知り合いなんだ…










「いやぁ、ごめんねぇ…君だけ残して…」


「…別に、俺も聞きたいことあるし」


「…じゃあお先にどうぞ?」


「先に言え。」


「じゃあお言葉に甘えて………君の兄貴…過去に…何があった…?」


「…さぁ」


「えー…教えてくんねぇのー…?」


「兄貴に聞けよ」


「聞けないから君に聞いてるのにー…」

「……帰る」


「え、ちょ。」




「兄貴なんか…兄弟じゃねぇ…」






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