I'll devote my body and soul to you.

□8.中3
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あれから月日が流れ、今はもう中学三年。

遅いようで、すっごく早かった中学二年。



と、まぁ…そんな事言ってる場合違うわ!


「黒崎さん、進路決まった?あんた、もう中三やでー?」

『んー…早いですねー。あっという間ですね!』


只今、進路懇談中。

「すんません、先生。こいつ何も考えんとずっと遊びほうけとって…」

『あ、でも、ちゃいますよ?ちゃんと勉強してますよ!方程式を!』

「うーん…それはね、いいこと…だと思うけどね。もっとテスト期間中は勉強しよう?ね?」

『あー…いつかやりますよ』

「先生の言う事聞かんかい」

「あ、因みにどこの高校行きたいとか決まってるん?」

『翔陽の福祉科…ですかね』

「なるほど、黒崎さんは優しい子やからきっとええヘルパーさんになれるよ」

『えへー。照れますー』

「でもね、勉強が…」

『頑張ります』

「そっか」



と、まぁ、今月の進路懇談終わり。

今は露の時期。

湿った空気の中で進路懇談か…

『うっわ、雨降ってるやん』

「お前、部活やろ?」

『ああ、うん』

「じゃあ、帰るわ」

『あ、お父さん。』

「なんや?」

『…なんでもない、じゃあ』

「おう」



…おい、おいおいおいおいおいおい!
私、何でお父さんを引きとめたんや?



あ、


『晩御飯聞こうと思ったんや!』



どうでもよかったな。





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