SIRENSHORT

□V
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宮田医院のとある一室。

白い壁に囲まれたその部屋に一つのベッドが鎮座しており、清潔感が溢れるシーツは今、その上で繰り広げられている事のせいで乱れに乱れていた。


「ばっ、馬鹿!どこ触ってんだこの変態やぶ医者ァ!?」


脱げかけの制服を必死に握りしめて素肌を隠しながら後退り、涙目で叫ぶ青年。


「何処を触っているか……言ってほしいのか?俺の口から?はあ、奥山はそういうのが好きなのか…」

「はぁ!?ちっ、違う!!」


何処かからかうような目で青年を見てはまた覆い被さる白衣の男。


「観念して治療をさせてくれ。早く良くなりたいだろう?」

「良くはなりたいけどヨくはなりたくない!!」


いろはは、思春期真っ盛りのくせに性的快感を得られないという、過疎った田舎の若者としては何とも困った病気を患っていた。

そんなわけで宮田はいろはを触ってみたのだが、最初は媚薬にすら反応しなかったものの、やがて呆気なく落ちてしまった。

好きな人以外には反応しない、とかそういうものだろうかと宮田は思ったが、どうやらいろはは心から宮田を嫌悪しているらしい。

それなら自分が床上手なのだろうかとも思ったが、多分自分は並である。


(よく分からないな…)


宮田は医者としては、いろはのこの奇病に頭を悩ませていた。

…が。


「あッ!?やめ…っ、ンなとこ…ぁ…馬鹿ぁ…っ!」

「本当に面白いな、お前は……」


触れてやると、抵抗しながらも快感に体を震わせるこの青年の相手は、宮田個人としてはかなり楽しかったりした。


ベッドにうつ伏せてなお逃げようとするいろはの背中に覆い被さり、制服の隙間から手を差し込んで性器を扱く。

いろはの耳に舌をねっとりと這わせながら性器の先端の鈴口を引っかくように刺激した。


「あっ、ふあぁっ!?」


いろはの身体が一層大きく震える。


「こうされるといいのか…」


宮田は味をしめたように耳を攻めながら性器の先端を弄る。


「は、ァ…やぁ…!」


泣き声のような甘い鳴き声が、いつも悪態を吐いてばかりのいろはの唇から漏れる。

快感をもっていろはを支配している宮田は、その感覚に思わず喉の奥で笑った。

そして今度は胸の飾りも刺激しながら、下半身を更に激しく扱き上げる。


「さあ奥山、これならどうだ?感じるか?」

「ひっ…あ、やあぁ…ッ」


フルフルと頭を横に振るいろはに、宮田は「そうか」と呟く。

そして自分のズボンの前を寛げながら、いろはの耳元に唇を寄せた。


「まだ足りないなら…俺のコレをやる」

「!?」


ベルトとファスナーの音を聞いて顔を真っ青にしたいろはが、また慌てて激しい抵抗を始めた。



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