OTHERSHORT
□U
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「♪〜♪〜♪〜」
今日も元気ないろはちゃん。
レンジャー基地の廊下のベンチに座り、足をブラブラさせて鼻歌を歌っておりました。
後ろからそんないろはちゃんを見つめる一つの影。
(いろは…今日こそお前にこの想いを…!)
ボッシュ君でした。
しかも今日はどうやらいろはに告白なんかしちゃうみたいですよ。
身の程知らずも甚だしいですね!
「…いろは…」
話しかけると、ん?と振り向くいろは。
座っているので当然上目遣いになります。
「何?ボッシュ?」
「(かっ、可愛い…ッ!!)…いや、別に何も?いたから相手してやろうと思っただけで…あーー嘘、嘘です、話があったからです!頼むから何処にも行くな!」
「仕方がないなァ」
椅子に座り直すいろはに、ボッシュは真面目な顔をして隣に座り、その手をとった。
ここ、廊下ですけど、ニイサン。
…聞いちゃいねえな。
「いろは、話がある」
「うん、何?」
「あの、そのだな…
俺はお前がッ、す」
「ヴァアああああぁぁぁあああああぁッッッ!!!!!」
「「?!」」
ボッシュといろはが唖然としながら見ると、そこには某そばかす氏が。
「(チッ!)いきなり来て叫ぶとは何だよローディー。ていうか死ね」
エリート様、いろは以外には容赦がない。
そばかすはビクビクしながらも微笑み、一生懸命ゴマを擦る。
「いや、その…急に叫びたくなって…す、すみません…へへ」
「チッ、とっとと消えろそばかす馬鹿が」
…ボ様ちょっとキャラ変わってません?
そんなこんなでそばかすは退散。
ボッシュは気を取り直してもう一度いろはを見た。
いざ告白、俺!
愛するいろはを今日こそ俺のものに!!
「いろはっ!!お、俺は…!!」
通行人が固唾を飲んで見守る中、ボッシュは告げた!!
「ぉっ、お前がっ!すすす好きだ…ッ!!」
言い切ったあぁっ!!
(ボッシュin脳内)
やりましたねボッシュ!
…が。
「んー私好きな人いるんだぁ」
ガァーン!!
なんだか一気にパッツンが不揃いになりました。
「す…好きな人って…?」
ブルブル震えながらレイピアを握り締めるボ様。
完全にその人を殺る気らしいです。
今ならブースト手術も喜んで受けます。
憎めるかと聞かれればオフコースイエスアイキャン。
「んー私ねぇ、統治者のヴェクサシオン様が大好きなんだぁ!」
…死のうかな、俺。