恋愛狂騒
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ゆっくりと、床に落ちた手。
妹子は目を閉じてしまった太子を見つめたまま絶句していた。
「………太、子?」
呼んでも、もう返事は返ってこない。
「た…太子…?どうし……ね、寝ちゃったんですか、ねえ?」
嫌だ。
「太子、起きて下さい、太子…っ」
僕が望んだのは、こんな終わりじゃない。
「太子!嫌だ、死なないで…!!」
ああ、刺したのは、僕なのに。
「………ッ!!」
太子の血に塗れた両手で顔を覆い、妹子は崩れ落ちた。
嗚咽で喉が苦しくて、いっそこのまま死ねたらとすら思えた。
ごめんなさい
ごめんなさい
ああ
目の奥がチカチカして、頭が真っ白になってしまう。
真っ赤な視界。
貴方がくれたジャージの色に、
太子
太子
曇りのない青が、染まっていく。
*了*
アトガキ
えっと…じ、次回最終回ですvV←
ごめんなさい!ごめんなさい!!
なんだか申し訳なくなってきました本当にすみませ…!!orz
こんなだけど太妹大好きですよ愛してますとも!!
どうかあともう少しだけお付き合い下さいませ…!!(ぺこぺこ)
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