リクエスト小説

□アニスと、ガイの1日
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〜ダアト〜


「あれ? ガイが、こんな所にいるなんて、珍しいね」


アニスが、買い物を頼まれて、外に出ると


ガイの姿があった為、声をかけた


「ああ、ちょっと、暇が出来たもんだからね


皆何してるか、見に来たんだ」


「ルークの所に行かないの?」


「もう、昨日行って来たよ。 相変わらずさ」


「そうなんだ。  ねえ、今日は、ずっと暇なの?」


「ああ、今日は、ずっと暇さ。


明日、ティアの所に行こうと思ってるんだ」


「じゃあ、アニスちゃんが、デートして、あ・げ・る♡」


「どうせ、俺の奢りだろう」


「当然! ちょっと、待ってね、買い物だけ、行ってくるから〜」


そう言うと、アニスは、買い物に行ってしまった。


する事の無いガイは、町の中を、適当に散策していた。


(あの時、この町に来てた頃は、こうやって、散策してる暇は無かったな・・・・)


旅で訪れた事のある町なのだが


ゆっくりと散策したのは、これが初めてだった。


そんな事をガイが考えていると、アニスが買い物から戻ってきた。


「お待たせ〜 あれ?どうしたの?」


「あ、ああ、こうやってゆっくり出来るのは久しぶりだからなあ」


「ほえ? そっかな〜、私はいつもこんな感じだよ。」


「今は、何を買いに行ったんだい?」


「フローリアンが飴が欲しいって言うから買いに行ってきたの。」


「フローリアンも相変わらずって事だな」


「そゆう事! んで、何処見るとか決めてあるの?」


「ん? 特には決めてないな〜」


「じゃあ、行きたい所があるから付き合ってくれない?」


「俺は別に構わないよ」


「じゃあ、あの丘の上に行こう!!」


ダアトからほど近い所に、小高い丘があった。 2人はそこを目指す


「到着〜」


「意外と近いんだな」


「うん、近いけど、ここから町を一望出来るから私は好き!」


「本当だな。町が一望出来る良い場所じゃないか」


「イオン様もね、この場所が好きだったの」


「そうか・・・・。」


「良く、ダアトを抜け出しては、ここで1人で町を眺めてたんだって。」


「なあ、アニス、お前は、いつまでイオンに縛られるつもりだ?


男は山ほどいるぜ?」


「え? でも、イオン様は私のせいで・・・・・。」


「罪の意識を忘れないようにするのは良いと思うが


それだけで、1人の男に縛られるのはどうかと思うね。」


「・・・・・・・・・」


「まあ、無理にとは言わないが


そろそろ違う男に恋してみるのも良いんじゃないか?


アニスは今まで頑張ったんだから」


「頑張っなんか・・・私は・・・・・ひっく。」


「俺は、アニスのそう言うところがすっごく好きだな。


俺でよければ好きになれよ。」


「え? でも、私・・・・・。」


「良いんだよ。 俺が選んだんだ、文句は無いよ。」


「ありがとう・・・・・ガイ。」
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