夢小説


□愛しちゃっていいですか。
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好き好き大好き愛してる。

私より少し年上な貴方が大好き。

とにかく大好き愛してる。


この気持ちをどうにか伝えたくて。

でも恥ずかしくて口はまったく動かない。
好きすぎて体だって硬直してしまう。

それぐらい好きっ

気付いてよ。
クォーク。


「……何が言いたい。」


溢れる愛を押さえるように口に手をあててクォークを見ていた。
若干引き気味なクォークが頭を撫でてくれた。

「このっ…溢れそうな感情をどうやって吐き出そうかと悩んでます。」

ぬぐぐ…とうねる私を馬鹿にするように笑うクォークは気付いてないんでしょーね。

「ほう、お前もやっと頭で考えて悩む事を覚えたようだな。」

ば…馬鹿にしすぎじゃないか…?
かなりのショックを隠しきれない私を見てさらに笑うクォーク。

「恋、か?」

にやり、とまるでお前の考えなどお見通しだといいたげな顔で。

ど、どんぴしゃ…。

またもや隠しきれないショックを今度は吹き出しながら笑うクォーク。

くぅ…っ

「もうお前もそんな歳か…」

ゆっくりと撫でてくれるクォークの手は優しくてお父さんみたいだった。

でも私はそんなクォークは嫌い。

私はクォークを男として見てるのにクォークは私を娘のように甘やかしてくれる。

優しいクォークは好きだからついつい甘えちゃって矛盾が膨らむ。

私はクォークと恋人になりたい。

クォークは?


「大きくなったな。」


ふわりと笑うクォークに胸が締め付けられてまた、口が閉じる。

今、言える気がするのに。

撫でる手を私の手で止めて握った。



もう、子供じゃないよ。



まっすぐクォークを見れば、クォークの顎を支えていたもう片方の手がまた私の頭を撫でた。

ぐしゃぐしゃ。



「遅いんだよ。」



怒られた。

えっ


「何にも知らないお前は純粋な目で俺を見てくる。その割りには目に色気があってたまったもんじゃない。」

「風呂上がりのお前がどのぐらい魅力があるのか知らないだろ。」

「最近は変に悩んで俺を見てくる…誘ってるとしか思えんな。」


ちょ、ちょっと待ってお父さん。


「やっと成長したお前に俺はもう我慢なんかしないからな。」


撫でる手は頬を伝い顎をつかむ。

くい、と上げられた顔はクォークと対面。


「好きすぎてどうにかなりそうなのは俺のほうさ。」


ちゅ、と軽い音を立てて立ち上がるクォーク。

私の顔はもう茹でタコ状態で思考回路が追い付かない。

「続きをご希望なら俺が手取り足取り、教えてやろうか?」

手を差し出して私を誘うクォークは男の顔。

もちろんご希望な私はその手を力いっぱい握りしめて立ち上がった。


ねぇ、クォーク。

好き好き大好き愛してる。

だからいっぱい教えてちょうだい。

溢れそうなこの愛を貴方に注がせて。





(フルコースといこうか。)

(ねぇねぇクォーク!)

(なんだ、足りないか?)

(これから何するのっ?)

(……。)

(?)

(そうだな。襲う)

(えっ)



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
少しギャグちっくになりましたがかまいませんかね…?

遅くなって申し訳ありませんでした!

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