夢小説


□神に誓う。
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タシャと付き合い初めてから、



「私は好きな女に様付けされるのは好かん。」

メイドの中で私だけ、呼び捨て出来るようになった。


「貴様はメイドだろう?ならば私の部屋の掃除をしてもらいたいのだが…まぁ、貴様に拒否権はないがな。」

メイドという仕事を利用してなるべく一緒にいてくれようとした。

「中庭と私の部屋の掃除が最優先だ。」

メイドの仕事をする時もいつもタシャが一緒だった。

「貴様…顔がよければ誰でもいいのか?」

メイドをしている私がジル様やエルザ様と話すといつも…すねる。



付き合う前より、なんだか怒りっぽくなった。いつもいつも、むすっとしてる。


掃除しなくても十分綺麗なタシャの部屋。
綺麗っていうか…殺風景?

真っ白に統一された家具。
確かタシャはトリスタ将軍の弟子だから一室一人で使えるんだっけ。

私が二人部屋にいると言ったらがっかりしたような顔したな。

純白なベットに背中を預けた。

包みこまれるように沈む体。
それと同時にタシャの匂いがした。

抱きしめられている気分。
付き合う前は頭を撫でてくれたりした。
少しだったけど、笑ってくれた。

もしかして
付き合って幻滅したのかな。
嫌になっちゃったのかな。

考えたくなくて、
認めたくなくて、
無理矢理忘れようと、
瞼を、閉じた。












ぎし、とベットが鳴った。
ふわり、と髪が動ごく。

「メイド風情が私のベットで寝るとはいい度胸をしている。」


…しまった何時間私は寝ていたんだ。


髪を触るタシャから怒りを感じた。

頬に触れる指がなにも着けてない。
いつもの鎧がないことに気付く。

え、え、今どんな格好なんですかタシャ。

「…いかん、こんな事を言うから嫌われてしまうのか。」

よし、狸寝入りすることを決めました。

「トリスタ様に怒られた。」

いじけた声で私の髪をタシャの指が絡めた。

「付き合い初めてから、進展はあったのかと言われた。」

進展?…ない。

「ないといえば押し倒せと言われた。」

トリスタ将軍…?

「だが私は全力で拒否したんだ。トリスタ様の命令に背いたのはこれが初めてだ」

全力。
そんなに嫌か。
確かにおお押し倒すとかは卑猥だけど全力で拒否はあまりにも酷い。



「私は…ちゃんとお互いが承諾してから始めたいんだ。」



ゆっくりと頭を撫でられた。

「なのに付き合い初めてお前ばかり考えてしまう自分にびっくりした。」

「トリスタ様と話していても、エルザ殿と稽古をしていても…お前の顔、言葉、仕種が頭から離れないんだ。」

「お前に察してほしくなかった。
…嫌われたくなかったんだ。」

「すまない、そのせいでお前の前では笑うことが出来なかった。」

「不安や嫉妬で、いっぱいだった。」


やわらかい、優しい声でタシャはずっと私に話し掛ける。


「  。」


初めて、私の名前を呼んだ


駄目、これ以上は聞けない


「好きだ。それだけは変わってなどいない。」


私の手を取り持ち上げた。
手の甲に柔らかい感触。


「神に誓う。私は永久に貴様を愛すると」


また、ぎし。

今度は唇に柔らかい感触がした。

タシャの首に腕を回し、その誓いを受け止める。

「拒否権なんて…ないんでしょう?」

なんて目を開けて言えば

「当たり前だ。」

なんでぶっきらぼうに返された。

でも赤い顔がちゃんと返事をくれた。

そんなタシャが可愛いくて

「私も誓うわ。
貴方にすべてを捧げる事を。」

お返しとして私の唇をタシャに押し付けてやった。

唇は恥ずかしいから今は頬っぺたで許してね。




(とこで貴様、いつから起きていた)

(え…たタシャはいつ気付いた?)

(神に誓う前…顔が赤くなった。)

(…。)

(まさか、私が来てから…っ)

(さぁーて中庭掃除しなきゃ)


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アンケート甘夢タシャっ
わお、内容ぐっだぐた☆
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