夢小説


□はじけろ生徒。
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学パロ








卒業、進級、入学シーズン。



私はこの時期が大嫌いだ。
まず、私は学力が低い。
あれだけ数学のテスト範囲を狭くしてくれて、これだけ頑張れば欠点はとらないとまで言われて、一生懸命、頑張っだが。


返ってきた期末の数学のテストは欠点だった


見事にグラフの中の数字を反対に書いていたのだ。
もう馬鹿としか言えない。

高校1年の最後のテストで欠点をとってしまった。
基本授業は聞かない私にこの点数は辛い。
進級出来る気がしなくなってきた。


あぁ、また。
先生に怒られる。


一日の授業が終わり、放課後になろうとしていた教室。
いつもなら生徒がワイワイいろんな話などをして賑やかな教室が。

「ここで補習するから補習組じゃない奴今すぐ帰れ。」

先生の一言でみんなすぐさま帰ってしまった。

補習組とか…どうせ私だけなのに。

「ちゃんと逃げずに残ってたか。」

偉い偉いなんて言って頭を撫でてくれた。

黒い伊達眼鏡をかけて
ダークなスーツに少し赤いネクタイ。
かりあげた髪が印象的なクォーク先生。

この人は飴とムチの使い方が匠なのだ。

「…で?」

撫でていた手が停止して、頭を掴まれた。


「お前は数学だけじゃなく、英語まで欠点だったそうじゃないか。」」

いだだだだ。
しょうがないじゃないですか。

だって私日本人。

そう言えば頭からギリギリという音がした
やべぇ、マジで痛いです先生。


「ふぅ、過去の事を振り返っても意味ないか。」


頭が解放されたので助かった。
だが先生は真っ白な紙を取り出した。

「よし、反省会するぞ。」

過去を振り返っても意味なかったんじゃ…?

なんて言えばまた頭が大変な事になる。
黙って私は従った。

「なぜ、数学が嫌いなんだ。」

嫌いなわけではないが、みんなに追いつけないだけ。

「家で復習なり予習なりして追いつこうとは思わないのか。」

思わない。そこまで私は積極的ではない。

「…なら授業ぐらい聞け。」

だんだん先生が苛立ってきた様子。
外は暗くなり、先生はネクタイを緩めた。

ぶっちゃけ私は先生が好きです。
だから数学と担任を両方受け持っている先生に私は問題児として近づいた。
夏休みや冬休みも補習をしてきた。
そこで、やっと。

私は先生と両思いになれたのだ。

確か冬休みの補習の最後。
告白したらキスをしてくれた。

『返事はこれで伝わるだろ?』

なんて耳元で言われた時は腰抜かして先生の車で帰ったなぁ。


先生は何してもエロい。
ネクタイ緩めるとか。犯罪に近い。

「やる気は…?」

ありますよ。やる気だけね。
質問だらけの補習に嫌気が出ているのは先生だけではない。私だって飽きてきた。
外は暗いし、先生はカッコイイし。

机に体を預け、先生を見上げた。

あ、いつの間にか先生シャツの第一ボタン空けてる。
綺麗な鎖骨が見えた。

バンッ。

先生が机を叩いた音。
しまっただらけすぎたかな。

姿勢を正そうとすれば先生は私の腕を引き、私は中腰みたいな形で立ち上がった。

そのまま先生は腕を引き続けるので私は先生に倒れ込んでしまい先生のもう片方の手が私の後頭部へ。

髪を掴まれて、ぐいっと上を向かされて。

目が合った先生の目は怒ってた。

先生の顔が斜めに傾いたまま接近して、


いつもしてくれるリップ音がする軽いキスなどではない噛み付くような深いキスだった。
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