夢小説


□振り向き美人
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黒エルザっぽい←


















「重ーーーーいっ!!!!」

どすん、と音をたてて私はマルシェから少し離れた道に大量の荷物を置いた。

おかしい。
頼まれた物を買いに行っただけだったのに

『お嬢ちゃん!!これも持っていきなっ』

『おまけでもってけー!!!』

『可愛いからはいっあげる。』

こ ん な に い ら ん わ っ

確かに貰えるものはもらいたいが荷物もってるのに持たせないでほしい。

肩がちぎれるわ。

でもうだうだ言ってられない。
早く帰らなくては…

アイツが待ってるんだよ

見た目はさわやか。
なのに中身はただの魔王だよ。

誰かって

エルザだよ。

腹黒エルザだ「何一人で壁と話してるの」


っっっっっっ…っ!!!!!!


「…いつから見てたんですか…」

いつも私の背後から肩に頭をおくエルザ。
びっくりしないわけがない。
気配消してるし。

「ん〜…マルシェに来た時ぐらいから?」


あの、荷物運び手伝えや。


「え、やだよ。」

見事な即答。ですよね持ってくれたことないですもんね!!!

「早くしなきゃみんな待ってるよ?」

そうだったお昼ご飯の買い出しに来てるんだった遅れたらマナミアとセイレンにねちねち言われるっ

気を引き締め、さぁ、持つぞ。

「お…重っ」

「紙袋5こってすごいね」

感心するなら持ってほしい…な!!

目で訴えてもがんばれやみたいな笑顔。
くそう、さわやかだな…っ

だがずっと持てる重さじゃないぞ。
半端なく重い。

「そんなに重いなら持ってあげないこともないよ。」

なんて、酒場の方面へ歩きながら。

「だだし…」

さわやかな笑顔が黒く感じた。


「持ってくださいエルザ様って言って明日ルリ城でメイド一日してくれたら持ってあげる」

にこーっ
効果音をつけるならまさに、これ。

前者は許そう。
だが私はスカートが苦手。
つか死ぬまではきたくないです。
それほど嫌です。

今なら真の私の力が発揮できそうだ。

私はエルザの言葉を進むことにより遮った。


酒場までもっていくぐらい…簡単
体力とかつくだろう
一石二鳥じゃない…

中央広場まで来た。

「後…もう…すこ、しぃ…!!」

相変わらずエルザは笑顔。
ふふん、今回は私の勝ちね。

もう一息、がんばれ、私。

また地面に置いていた荷物を持ち上げた


その時だった


いきなり力が抜けて私はそのまま崩れ落ちた


はず。


「…っと、危なかったね。」

にっこー!!
あぁ、コイツ待ってやがった。

「女の子なんだから無茶したら危ないよ」

そう言って崩れ落ちなかった私の体を抱き留めたエルザは私を置いてそのまま進んだ


荷物を持って


…いつの間にとった
後さりげなく腰触られた気がする。

呆然と立っていたら、




「クス、ほら…おいで?」




ふわふわした髪

ふわふわした羽飾り

あの爽やかな笑顔


くるっと顔だけ私に向けて


…振り向き美人とはまさにエルザにあると思った瞬間だった。










(ただいまー)

(エルザ、えらいじゃないか。
荷物もってやってるのか。)

(女の子にこんな荷物持たせれないよ)

(さっきまで持ってなかったくせに…)

(喋るとルリ城連れてくよ?)

(エルザ様のおかげて私楽でした!!)

(良く出来ました。)




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
…よくないですか、黒エルザ←
黒いのかよく分かりませんが彼女の前だけいじわるだったり腹黒だったり…

そんなエルザしかでてこない私を誰か死の宣告でやっちゃって←←←←

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