夢小説


□卒業する君へ
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ルリ城に桃色の花が満開に咲き乱れた。


たしかこの花が咲いた頃に彼女と出会ったんだっけ。



魔法を習うためにルリ城で暮らす子供達の中で一人、年の離れた彼女がいた。
みんな幼いけれど実力は大人並。
なのに彼女だけ、魔法の基本さえ出来てなかった。

中庭で泣いていた彼女。
咲き乱れてた花びらが彼女を慰めいるように舞っていた。
そんな景色に僕は見とれてて

以外にも子供達の中で僕は人気者らしく、彼女も僕を知っていた。
属性も僕と同じ魔法を習ってたから、そう。
最初はそんな気持ちで教えていたのに。


いつのまにか彼女のことばかり考えてて、
失敗したら悲しくて泣いて
成功したら嬉しくて泣いて。

泣き虫なのにすごい明るくて。

僕と正反対みたいな彼女。

やっと魔法が使えるようになったら僕に飛び付いたっけ。
いくら言葉で突き放しても彼女はそれ以上に期待させるような言葉で返してくる。

いちよう彼女は学生だし、
後もう少し…


たった出会って一年だけど僕は30年ぐらい我慢した気がする。
ジャッカルとかエルザにもいろいろ相談したぐらい。
マナミアにも聞いたな…。


それぐらい、いつの間にか好きになってた。



自分にびっくりだよ。


中庭の柱に背を預けて。


あと、もう少し。


目を伏せ君を待つ。



卒業する君に言いたいことがあるんだ。

いつも思ってた事。

君が僕に憧れて傭兵になりたいだなんて言ってたよね?


それなら





一生僕の側で




「ユーリスさぁぁああん!!!!」





僕だけを守る傭兵になってよ。



まぁ、守ってもらわなくても
僕は強いけどね。


むしろ僕が守ってあげる。


君には僕のお嫁さんっていう仕事でも与えてみようか。

報酬?

僕の愛情で十分でしょ。












(卒業しましたぁあああ!!)

(ちょ…あぁもう抱き着かないでよ!!!)

(私…これでユーリスさんと一緒になれると思ったら嬉しくてっ)

(ちくしょう可愛い!!!)



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
卒業シーズン過ぎたっていうね!!
ちょっと大人なユーリスたんがかきたかった。

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