夢小説


□何もしないから
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貴族の館後の夢になってます。
わからなくてもいけるはず←















ふざけるな。

なーにが人喰いの館だよ。

全然怖くなんかなかったし、敵も弱っちいし。

僕にかかればちょろいもんだったんだよ。















「ただいま!」

エルザのすがすがしい声で貴族の館へ向かっていたみんなが帰ってきた。

「おっかえりーっ」

セイレンはすでに出来上がっており

「おかえりなさいですわ。」

マナミアはこちらを見ずに食事を食べていた。

唯一彼女だけ。

「おかえり!!ロッタさんの奥さん見つかった!?」


彼女だけが3人を迎えたのである。











「お、お疲れ様…」

エルザやクォークさんから話を聞いて改めて行かなくてよかったと思った。

そして怖がりなあの人が喋らずに一人カウンター席に座っているのを見て声をかけた。


だが返事が帰ってこない。
いまさらびびっているわけでもなさそうだしなんなのだろう。

「別に…たい…じゃない…で…いや…」

なんだ今度はブツブツ喋り始めたぞ。
そんなに怖かったのか。

「ユーリス?」

今度は名前を呼べばいきなり私の方へ顔をぐるりと向けた。

…おかしくなった…?

マナミアさんにリカバーしてもらおうかな。
なんて失礼なこと考えていたのがバレたのかいきなり腕が伸びてきて私を抱き、そして移動し始めた。

「ちょ、何何何何何何なにぃーーー!!!?」
ワケが分からない私を無視しながらそのまま階段を駆け上がりだす

後ろからセイレンやジャッカルが冷やかしているのも気にせずに真っすぐユーリスは自室へ向かった。





足でドアを開け、そのまま二人でユーリスのベットへダイブ。

まて…これは、まさか…

「ユユユ、ユユユーリス!わわ私達まだ早い気がすすすりゅんでしけどぉお!!!」

噛んでしまったが知らん。
乙女の心の準備を無視しようとしているユーリスのせいだ。


「…君は何を想像してんのさ。」

声は聞こえるが顔が見えない
私の股を割ってはいってきているユーリスの体。
ユーリスの顔は私の胸の位置にあり、その状態で抱きしめられている。


「いやいやいや誰だって想像するわこんな体制。」


すかさずツッコミを入れてもいつもの冷めた言葉が返ってこない。


「ねぇ。」

抱きしめる力が強くなり少し苦しい。

「何も…何もしないから…」

甘えるような艶のあるような声で私を誘う。



「一緒に…寝よ?」



最後に私を潤んだ目で見るという最高のコンビネーション。


「いいよ。」

なんだか母性本能がくすぐられた感じがして思わずユーリスの頭をなでた。

いつもなら子供扱いするなやら
僕の方が背が高いからとか言って撫でさせてくれなかったのに。


今のユーリスは猫のように頭をゆらしもっととねだってきた。


なんだこのツンデレは。

















(言っとくけど怖いからじゃないからね)

(はいはい)

(君を抱きしめて寝たいだけだからね!!!)
(…そっちのほうがあかんわ。)









 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ツンデレーションユーリス。
怖がりを隠すためにいつも思ってたことを暴露してしまえばいい。

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