夢小説


□女の命
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敵と戦えば怪我ぐらいする

血だって流したりする

だがそれよりも痛く辛いものもある。











「おい、セイレン。」

女部屋の前にいたセイレンにクォークが話しかけた。

だが目を合わせて舌を出すだけ。
もうこれで三回目だ。

「そこまで重傷なわけ?」

壁にもたれていたユーリスも心配してそこから動かない。

一体何があったんだ。

エルザとマナミアと三人で行かせた任務でアイツがエルザに担がれて戻ってきた。

エルザは混乱している顔だったがマナミアの顔がとにかくすごかった。
そして宿で待ってた俺達に

「いいですね、女部屋に一切入って来ないでください。」

アイツの様子を見に行っていたセイレンまで

「近づいてみろ、容赦しねぇーぞ?」

なんていいやがる。
なんなんだまったく。

そのくせに部屋の中からは楽しげな声が。

なんなんだまったく。

「とにかく待つしかないさ。
男の俺達には。」


ジャッカルがそう言い、俺達はその場でアイツを待った。












「クォークさん。」

あれからすこししてマナミアが女部屋から出てきた。

どうやら俺が最初にアイツの様子を見に行けるらしい。
まぁ、当たり前のことだがな。

「笑っていますがきっと悲しんでいます。
彼氏がなんとかしてくださいな。」

…?
ジャッカルもマナミアも何を言っているのかは分からんがとにかく俺は進んだ。










「クォークさん、お騒がせしてすいません」

いつも異常なほどにしつこかったくせに

長かった髪はいっきに短くなり

満開に咲く笑顔はどこか悲しげで

無傷なはずのコイツは確かに重傷だった。



なるほど女の髪は命より大事。

女といえるかどうかも分からんぐらい変態に走っていたコイツにもそんなかわいらしいとこがあったのか。

「クォークさん、おかしくないですか?」

カナンちゃんやマナミアさんは似合ってるって言ってくれたんですけど…

どんどん顔が下がっていくのが少しおかしくて笑えた。

「いいんじゃないか?」

その一言でアイツは顔を上げ笑った。

だがやはりどこか悲しげで。





「だが前の方が可愛かったかもな。」

隣に座ればあきらかに沈んだ顔。
あぁなんだこの気持ち。

「なんだが男の子っぽくなっちゃいましたね!!」


「なぁ、俺は確かお前の髪を褒めたことがあったな。」

「えっ!?そそそそういえばそうでしたねぇ!!!」

この反応からして間違いない。
俺の言葉での伸ばしてしたんだ。

「たまにはいいんじゃないのか。」

短くなった髪を撫でながら

「お前にはなんでも似合うからな」

やはり愛らしくて笑ってしまう。

「また伸ばせばいい。」

やっと俺の見たかった笑顔


「たまには変えてみるのもいいさ。
俺達はずっと一緒なんだから。」




そう言えば顔を真っ赤にして俺に飛びついた。





(髪を洗う時すごく楽です!!)

(そうか。なら抱くときも邪魔にならずにすみそうだな。)

(なッ!!?それはどっちの意味ですか…!)
(両方に決まってるだろうが。)















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初、ラススト夢。
クォークさんが好きすぎて。
髪切ったんでクォークさんにこういってほしくてかいてしまった。

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