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□Mail
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Mail





「おい、銀時」

「……なんだよ」

「…なんでそんな機嫌わりぃんだよ。俺何かしたか?」

「………別に」

さっきからこの会話を繰り返している俺と銀時。
なんだか知らないがどうやら銀時は機嫌が悪いらしい。
俺に対して。

なんでだよ。
昨日は普通だったのに。
学校でも普通だったし、帰り道でだって普通だった。帰り際にキスもしたし。夜だってメールしたのに。

「俺がなんかしたのか?」

「……………メール、」

「ん?」

「メール返してくんなかった」

「……は?」

メール?それだけでこんな機嫌わりぃのか?
てか、

「いや、ちゃんと返信したけど」

「………………」

「何が嫌なんだよ…」

半ば呆れながら聞くと、ギクリとした。
目に涙を溜めた銀時が、俺を睨んでいたからだ。

「……最後のメール、ちゃんと返してくんなかった!!」

「へ?…あ、え?最後の?」

ビックリして呆けていたら銀時が怒鳴った。
慌てて携帯を取り出し、昨日の最後のメールを確認する。



From 坂田銀時

じゃあまた明日な!
おやすみ。



「特になんもねぇけど……」

「………もっと下」

「下?」

言われた通り下へスクロールしていくと、確かにまだ文があったみたいだ。

カチカチカチカチカチ―――



『 土方 大好き。 』




ま、マジでかァァァァァ!!!!

「え?え?ちょ、」

銀時を見ると、涙目だったのがいつの間にかタコみたいに真っ赤になっていた。
たぶん俺も、コイツとおんなじ顔してるんだろうけど。

「……珍しく、こんなこと言ったのに、何も返してくんなかったから……もう俺のこと飽きたのかと思った」

「…ごめん、銀時。メール気づいてやれなくて…すっげぇ嬉しい」

「土方……す、すきだよ」

「銀時……」











「あのバカップル、少しは周りを気にしてほしいアル」

「あの二人にはもう何言ってもダメだと思うよ」

「じゃあチャイナ、俺が銀時さんを犯ってくるから、オメェは土方さんを殺りなせぇ」

「お前銀ちゃんに何するつもりアルか!!手出しはさせないネ!!」



今日もうるさい3ーZなのであった。



おしまい☆


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