short

□かわいいきみ
1ページ/4ページ

かわいいきみ





―――――ん?
あれ、どこだここ?
なんで外なんかで寝て………
あ、そうだ。
久しぶりに依頼があって金入ったからパチンコ行って、そこで珍しく勝ったからその金で飲みに……あいてててて!
頭がァァァァァ!!!!割れるぅぅぅぅぅ!!
あー……昨日飲み過ぎたな。
くっそ、とりあえず水………

『おい、お前大丈夫か?顔色わりぃぞ。水飲んでこい』

おー悪い。さんきゅー。
で、水どこ?

『あ?そこにあんじゃねぇか』

そこって……水溜まりじゃねぇかんな汚ねぇもん飲めるか!!

『なんだよ、こっちが親切にしてやってんのに。てめぇなんかホウイチにヤられちまえ』

んだよアイツ、人に泥水飲ませようとして逆ギレですか。
つーかホウイチって誰だ?なんか聞いたことあんな……誰だっけ?

とりあえず水飲むか。
てかなんか目線低くね?俺ってこんな背低かっ……………
……………?
なんだ、この猫?
あれ?
俺今水溜まり覗いてますよね?
猫だっこしてたっけ?
いや、俺なんも持ってないよな?



………………………………………えぇぇぇぇぇぇぇえ?!??!!?!?











どうなってんじゃこりゃぁあぁあぁぁぁあ!!!!
なにこれ?!
なんで俺猫になってんの?!
そういえばさっきの奴も猫だったような………。
てか誰も猫になりたいって言ってないんですけどぉぉお!!
イヤ、ある意味ネコだけど。アイツの前じゃ女役……って、んなこと言わせんじゃねぇぇぇ!!

はぁ、
くそっ、マジでどうなってんだ。とりあえず、

ぐーきゅるるるる

誰かぁぁメシくれぇぇ!!




「わぁっ、真っ白い猫アル!!見て見て新八!!」

「本当だ、可愛いね。捨て猫かな?」

神楽ァァァ!!新八ィィィ!!
助かった!!
お前らの銀さんが大変なことに!!

「にゃーにゃー鳴いてるアル。お腹空いてるアルか?」

「でも猫って一回あげるとついて来るっていうし、かわいそうだけどあげないことにしよう」

ちょっ新八くんんん?!
ふざけんじゃねぇよ!!メシくらいよこせ!!
それについて来るからダメって、俺お前らの雇い主だからね!!普段ついて来てんのお前らだから!!

「……そうアルな。それにこんな小さいとまた抱き潰してしまうアル。銀ちゃんにも返してこいって言われるかもしれないネ」

「じゃあ行こっか。それにしても銀さんどこ行ったのかな?」

「どうせそこら辺で潰れてるかニコチンコとイチャイチャしてるネ。心配いらないアル」

銀さんここぉぉぉぉお!!
待てお前らァァァ!!


………………ぐすっ
あんな子に育てた覚えはねぇぞ!くそぉぉぉ誰かァァァァァ!!





「あっ、副長見てくださいよ。真っ白い猫!珍しいですねぇ」

「……あぁ?」


ひ、土方くん……!




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ