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□かわいいきみ
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かわいいきみ
―――――ん?
あれ、どこだここ?
なんで外なんかで寝て………
あ、そうだ。
久しぶりに依頼があって金入ったからパチンコ行って、そこで珍しく勝ったからその金で飲みに……あいてててて!
頭がァァァァァ!!!!割れるぅぅぅぅぅ!!
あー……昨日飲み過ぎたな。
くっそ、とりあえず水………
『おい、お前大丈夫か?顔色わりぃぞ。水飲んでこい』
おー悪い。さんきゅー。
で、水どこ?
『あ?そこにあんじゃねぇか』
そこって……水溜まりじゃねぇかんな汚ねぇもん飲めるか!!
『なんだよ、こっちが親切にしてやってんのに。てめぇなんかホウイチにヤられちまえ』
んだよアイツ、人に泥水飲ませようとして逆ギレですか。
つーかホウイチって誰だ?なんか聞いたことあんな……誰だっけ?
とりあえず水飲むか。
てかなんか目線低くね?俺ってこんな背低かっ……………
……………?
なんだ、この猫?
あれ?
俺今水溜まり覗いてますよね?
猫だっこしてたっけ?
いや、俺なんも持ってないよな?
………………………………………えぇぇぇぇぇぇぇえ?!??!!?!?
どうなってんじゃこりゃぁあぁあぁぁぁあ!!!!
なにこれ?!
なんで俺猫になってんの?!
そういえばさっきの奴も猫だったような………。
てか誰も猫になりたいって言ってないんですけどぉぉお!!
イヤ、ある意味ネコだけど。アイツの前じゃ女役……って、んなこと言わせんじゃねぇぇぇ!!
はぁ、
くそっ、マジでどうなってんだ。とりあえず、
ぐーきゅるるるる
誰かぁぁメシくれぇぇ!!
「わぁっ、真っ白い猫アル!!見て見て新八!!」
「本当だ、可愛いね。捨て猫かな?」
神楽ァァァ!!新八ィィィ!!
助かった!!
お前らの銀さんが大変なことに!!
「にゃーにゃー鳴いてるアル。お腹空いてるアルか?」
「でも猫って一回あげるとついて来るっていうし、かわいそうだけどあげないことにしよう」
ちょっ新八くんんん?!
ふざけんじゃねぇよ!!メシくらいよこせ!!
それについて来るからダメって、俺お前らの雇い主だからね!!普段ついて来てんのお前らだから!!
「……そうアルな。それにこんな小さいとまた抱き潰してしまうアル。銀ちゃんにも返してこいって言われるかもしれないネ」
「じゃあ行こっか。それにしても銀さんどこ行ったのかな?」
「どうせそこら辺で潰れてるかニコチンコとイチャイチャしてるネ。心配いらないアル」
銀さんここぉぉぉぉお!!
待てお前らァァァ!!
………………ぐすっ
あんな子に育てた覚えはねぇぞ!くそぉぉぉ誰かァァァァァ!!
「あっ、副長見てくださいよ。真っ白い猫!珍しいですねぇ」
「……あぁ?」
ひ、土方くん……!