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□家族会議
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「旦那ァ、神楽をおれにくだせぇ」
「…………は?」
家族会議
「……オイオイ沖田くぅ〜ん。冗談キツイぜ?14の小娘つかまえて何言ってんの?」
「冗談じゃありやせん。神楽と結婚したいんでさァ」
「銀ちゃん、私お嫁に行ってもいいアルか?」
「か、神楽!!お前まで?!ちょ、マジでか?!」
「銀さん、落ち着いて」
「うるせえーんだよ駄メガネェェェェェ!!お前かわいい妹が14でこんな奴んとこ嫁に行っていいのか?!」
「そりゃあちょっと寂しいですけど、神楽ちゃんが沖田さんを好きならいいじゃないですか。それに銀さんより職も収入もしっかりしてるし、問題ないですよね」
「ぅぐっ」
「それに銀ちゃんには多串がいるネ。寂しくないでしょ」
「あんなん居たってしょーがねぇんだよォォォ!!かわいい娘の代わりがニコチンマヨ臭い瞳孔ガン開き野郎?!ナイナイナイ!!ありえない!!とにかく!!うちの神楽ちゃんは誰にもやりません!!」
「……………旦那、残念なお知らせがありやす」
「なんだよ」
「旦那に反対された時のために、連れてきてたんでさァ」
「………え?」
「ニコチンマヨ臭い瞳孔ガン開き野郎が玄関で待機してるアル」
「え゙」
ガラガラ ピシャン
「あーあ、拗ねて帰っちゃったアル」
「銀さん最低です」
「ちょ、俺のせい?!」
「俺たちの結婚認めてくれたら、土方さんに言い訳すんの手伝ってやってもいいですぜィ」
「いやっ、それは………」
「土方さん今傷心だから、たくさんきてる見合い話、受けちまうかもしれねぇなァ」
「!!!!!」
「銀ちゃんにフラレたと思ってるネ、きっと」
「傷付いたでしょうね、土方さん。ああ見えてヘタレですし」
「きっと、屯所の誰も近寄らねぇ自室で刀研いでるでしょうね。自分の腹切る…「わーった!!わかったよ!!認める!!認めるから!!」
「………だから、土方くんに謝るの、連いてきて…下さい」
こうして沖田と神楽の結婚が認められ、銀時はなんとか土方の切腹を阻止し、今日も一日が終わっていった。
めでたし、めでた―――
「何がめでてぇんだこの野郎!!俺ばっか散々じゃねぇか!!」
「じゃあ、今日からよろしくお願いしやす。お母さん」
「誰がお母さんだァァァァァ!!」
おしまい