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□AM6:00のプレゼント
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AM00





せまい部屋に携帯のアラームが鳴り響く。

土方はふっと意識が浮上していき、目を開けた。眼前にはここ何年かで見慣れた小汚い天井。むくりと起き上がり、少しぼうっとしていると、はっとして鳴り続けていたアラームを止めた。

「……しまった、今日非番じゃねぇか」

せっかくの休みにこんなに早く起きてしまったと後悔した。
箱から一本煙草を取り出し、ゆっくりと火をつける。少し目線を下げれば、昨夜自分が抱き潰してしまった男はまだ夢の中のようだ。

「昨日は無理させちまったしな……俺はまだヤれたけど」

なんて一人呟いていると、んー、と男がうめいた。先程のアラーム音で起こしてしまったかと思い名前を呼んでみたが、布団に入り直しただけだった。

男を眺めていると、布団から出ている顔がふにゃりとくずれる。
涎まで垂らして、きったねぇなと思うのに、その姿が可愛らしくてたまらない。

20も半ばのおっさんが可愛いとかおかしいだろ。それともアレか。世の恋する若者はみんなそうなのか。相手がキラキラして見えるもんなのか。じゃあ俺も恋する青年(?)なんだから、こんなおっさん相手でも可愛いと思ったり、キラキラして見えたり、ムラムラしたりムラムラしたりムラムラしたりムラム(以下略)しててもおかしくねぇはずだ。うん、俺は正常だ。


昨日はなんだかコイツの機嫌が良かった。
普段はあんまり甘えてこないくせに、『土方ー、ちゅー』とか、『夜は呑み行こーな。約束!』とかめっちゃ可愛い笑顔で言われてみろ鼻血出そうっていうか押し倒しそうになった。

万事屋に帰るとチャイナと眼鏡はいなくて、ゆっくり二人の時間を満喫した。
いつもは却下されるのに、一緒に風呂に入るのも、体を洗ってやるのも、風呂場でヤるのもフェラさせんのも中出しもその他色々みんなさせてくれた。俺は近々死ぬんだろうか。




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