戴き物のSS
□forever
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まずはおっさんから…
おっさんとの話はすぐに終わった
まあ…おっさん連れていかないのはいつものことだ…
パトリシアにはすまないが、やはりおっさんは馬車にいて疲れたメンバーを出迎えて欲しい
次は…じいさんだ
「儂を連れていくつもりか?」
「…じいさんが行きたいなら…って思うが…多分待機だな…」
「…そうか…」
「わざわざ老い先短いじいさんの寿命を縮めたくないしな…」
「小僧…儂を敬うことをせい!」
「そうだなあーヘタレとお姫さんのことしりながら認めたくない一心でスルーしてるじいさんが、二人を祝福するなら考えなくもない♪」
「ばっかもん!!」
「雷落とすなよ。頭の血管切れてなくなるぞ♪頭皮みたいに♪」
「儂の毛髪いじりは許さん!!」
じいさんをおちょくりつつ話は終わった
じいさん…長生きしろよ…頭皮は無理だけどじいさんなら100も200も生きれそうだな…うん…
次はおっちゃん…
「もしおっちゃんをメンバーにいれるならおっちゃんの体力と素早さの低さを生かした戦法になる…おっちゃんはかなりダメージ受けるが…それでもかまわないか?」
「…俺は…かまわん…というか俺は伝説の勇者を探しだして守るために旅に出たから…」
覚悟を決めてくれたようだ…とはいえ…
「けど…俺…できたらそれはしたくないなあ…おっちゃんの命を犠牲にするようなもんだから…」
「…心遣い…感謝する…」
「それに俺…バトランドの王様や国民に…恨まれたくない」
「皆わかってくれる…」
「一番は…おっちゃんに何かあって姐さんにボコボコにされるしなー」
おっちゃんの顔色が変わる…そりゃあそうだ…知ってるのおっさんくらいで隠してるつもりだしな
「な…何故…マーニャ殿が…」
面白いくらい動揺してる…うん…いじろう…
「俺『ねえさん』言っただけでマーニャ姐さんとは言ってないよ♪何でマーニャ姐さんになるのかなあ〜おっちゃん♪」
にやにやしながら肩に手を回す
下手したら親父でもおかしくない歳上にする態度じゃないのはわかるが…
「いや…あの…」
真っ赤になってモジモジしだす…可愛い
「そ…その…」
とはいえやりすぎはダメだから
「ごめんごめん。おっちゃんと姐さんに二人の間に独特の空気が漂う時あるからさ…かまかけてみた…」
「…気を使わせたくないから隠していたが…やはり…洞察力がすさまじい… 」
いや…おっちゃん…あれは…鈍いお姫さんですら
「ライアンとマーニャって仲良いよね?」
と思ってるくらいだし
「何にしてもおっちゃんや姐さんが幸せなら俺はいいよ。ちゃんとみんなに気を使わせないよう戦闘中とかちゃんと割りきってくれたし…」
「すまない…皆には…」
「俺からは言わないよ」
言わなくてもバレバレ
「おっちゃんの幸せのためにも絶対勝って幸せなろうな」