戴き物のSS
□Friendship
2ページ/8ページ
とりあえず納得したらしいピサロを連れて女性陣の大部屋で会議していたらミネア姉さんから
「せっかくだから女性陣で飲みに行こうかなと」
俺的には何の問題もないが
「ならん!!姫様に悪い癖を…」
「明日も朝早いですし…」
でた、サントハイム過保護コンビ
「じいもクリフト過保護すぎ!!わたしも参加したい」
ぎゃあぎゃあ口喧嘩してる
仕方ねえ…妥協案だすか…
「お前ら部屋で飲め。酒場もいいけどよ、酒癖悪い姐さん、すぐに酔っぱらうお姫さん…後始末がミネア姉さんとロザリーにくるぞ…それに、たまに悪い奴もいる…万一エルフ狩りなんて企む悪い連中いたらどうする?酒やつまみなら俺がヘタレとミネア姉さんと買ってきてやるからそれでいいか?」
賛同の意味で沈黙する一同…俺は紙とペンを出す
「リクエストあれば書け。おっさんコンビやじいさんもついでに欲しいものあれば…ピサロもいるか?何なら着いてきてもいいぞ」
そんなわけで買い出しに行く
馴れた手つきで酒を選ぶミネア姉さん
リクエストのつまみを探す俺に水やソフトドリンクを選んだヘタレが
「簡単な料理作りますか?」
「お前できるよな?おっさんコンビも用事終わったら手伝うよう頼むか」
「…そういう貴様はできるのか…見るからに粗暴で繊細さが求められる料理など…」
でた…ピサロのへ理屈
「うるせえ!!こう見えて家事炊事一通り出来るわ!!」
「…信じられぬ…」
不服そうなピサロ
「本当ですよ。意外かもしれませんが、玉ねぎのみじん切りとか上手いですよ。前に姉さんと勝負して勝ってましたし」
ミネア姉さんのフォローに
「…踊り子が下手なのでは…?」
「姉さんは普段やりませんが、私より出来ます…やらないけど…」
「…怠けているのか?」
「ミネアさんがやってくれるから甘えてるのもありますよ。仲間になったばかりの頃弱っていた私の身体に負担にならないようなものを作ってくれましたし…」
「…神官と占い師が嘘をつく理由はない…」
どうやら信じるらしい
「そういうピサロお前はできるのか?」
「…王者たるもの自ら料理する必要はない…」
つまり作らないしできないか…
「なんで偉いさんは作らないのやら…まああのお姫さんが包丁さばいたら台座ごと破壊しそうだからいいけどさ」
俺のジョークに吹き出すミネア姉さん
「ひ、姫様は…」
反論したいがあり得そうでできないヘタレ
「………腹筋が…まさか貴様に笑わされるとは…ストレッチを…」
笑ってるようには見えず、店内でストレッチ開始してるピサロ
「あの腹筋の動きは姫様ですら見えないと…」
そういえばこの間お姫さん悔しがってたなあ…
「けどロザリーさんには見えるらしい…」
ミネア姉さんの呟きに頷きながらピサロのストレッチが終わるのを待つのだった…