戴き物のSS

□冷たい手
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翌日も一行は疲れた身体を癒すため同じ町に滞在した

珍しく一人一部屋とれたため
部屋でこもるもの
飲みに行くもの

それぞれすごした

そして夜皆が寝静まった頃クリフトは約束通りアリーナの部屋にやってきた

「クリフト…」

「…昨日の覚悟は…本当ですか…」

クリフトが追い詰められたように呟く…

「…うん…だから…昨日の続きを…」

アリーナはクリフトに抱きついた

そこから二人はひたすら互いを求めあった

肌をはい回る手
切なげだけど快楽に漂い理性を失う声

全身でぬくもりを感じ合う

「姫様…」

「名前がいい…」

「…アリーナ様…」

「呼び捨てで…」

「アリーナ…」

「クリフト…」

二人は互いの名を呼びながら果てた…事後二人は自然と裸でよりそい眠りについた

目を覚ましたら夜明け前…クリフトは服を着て部屋に帰ろうとしたら

「待って…」

アリーナが目を覚ました…
そしてクリフトは切なげに

「…もう…こんなことは…やめましょう…」

情事の余韻残る部屋で服を着ながら呟いた

「どうして…?わたしが嫌なの…?」

まだ衣服を纏わずシーツにくるまるアリーナが悲しげに反応する

クリフトは伏し目がちになりながら

「違います…」

アリーナはクリフトの腕を掴んだ

「おやめください…もう部屋に戻らないと…皆さんそろそろ起きますから…」

「嫌…どうして?理由を言って!」

クリフトの腕を掴んだままアリーナが語気を強めてる

クリフトはあきらめたように…

「これ以上…繰り返すと私もあなたも壊れます…」

「えっ?」

アリーナがびっくりした声を出した
そしてクリフトはぽつりぽつり本心を話し出した
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