戴き物のSS
□夢を持って
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「はい、そうです!神は、『チャンスが来たということは、あなたにはそれが出来る力があるということ』と仰っております!!」
「・・・だから。」
「・・・姫様、負けないで。何度でも立ち上がって、戦って下さい!!」
「・・・わかったわ。」
アリーナは自分が持っていた道具を全てクリフトに渡し、持てるだけの薬草をポケットに詰め込む。
「・・・私、甘かったわ。でも、今度は必ず!!行ってくる!!」
「はい!先ほどの場所で、応援しております!!」
「・・・・・。」
アリーナの背中を見送りながら、ブライはクリフトの頭を杖で叩いた。
「あいたっ!な、何をするんですか!!」
「・・・全く、どんな手を使ったんじゃ。ちゃんと姫様の評判を落とさぬように、配慮してあるんじゃろうな?」
「・・・・・。」
クリフトは頭を掻きながら、
「・・・はい、もちろんです。多少強引ではありましたが、相手の落ち度を突いて・・・。しかし。」
「私の夢は、姫様の素晴らしさが世界中に広まっていくことですからね。姫様の為なら・・・。さあっ、ブライ様!!我々も急がなくてはっ!!」
「・・・またさっきの、A○B48の熱狂的ファンみたいな応援の仕方は、サントハイムの恥じゃからな・・・。」
「な、なにを仰います!気持ちですよ、気持ち!!ああっ、姫様が!それ!!
『あー、よっしゃいくぞー!!タイガー・ファイヤー・サイバー・ファンバー・ダイバー・バイバー・ジャージャー・・・』・・・・・。」
「(・・・他人の振り他人の振り)」
おわり
→リーアさんへ