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□どうか聴いてほしい
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「雲雀くん音楽はよく聴きますか?」
「校歌くらい」
「…まあ、聞いた僕が悪かったですね。とりあえずこれ聴いてみて下さい」
骸はイヤホンを片方雲雀の耳につけるとお気に入りの歌を流し始めた
「………」
すぐにイヤホンを外すかと思っていたが意外にも雲雀は大人しく聴いていた
気に入ってくれたのだろうかと嬉しくなりながら自分も大人しく聞き入った
全て終わるとすぐに雲雀の顔を見る
「どうでした?」
「…悪くはないんじゃない?」
「ほんとですかっ?」
「うん」
「実はこれ、僕が書いたのを僕の好きな歌手が歌ってくれたんです」
「…骸が書いたの?」
「はい、雲雀くんを想って書いたんですよ」
「………どおりで変な歌だと思ったよ」
こんなものは照れ隠しだとわかっているので笑って頭を撫でた
「雲雀くんに捧げる愛の歌です」
「…恥ずかしい奴だね」
「クフフ」
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