りくえすと
□過去拍手
1ページ/3ページ
拍手連載
べるぜ×銀魂
→銀時side
最期の瞬間を今でも覚えている。
スロットで大勝ちした帰り道。たまには子供達を喜ばせてやろう、と袋いっぱいにお菓子を買って、近道をしようと公園を突っ切れば、小さな子供がボール遊びをしていた。
そこまでなら日常の風景だった。
だけど、ボールはイレギュラーな跳ね方をして公園の外に出ていき、更に外からは車が迫っていた。周りの大人も皆が突然のことで動けなかったが、俺は持ち前の反射神経を駆使して子供を公園へと突き返した。
───ドンッ!!
走馬灯なんて見る暇は無かった。自身の体が車と衝突したと同時に意識は彼方。
そして、次に目を覚ませば嬉しそうに笑う2人の男女。
「オギャア(誰だ?)……ォ、オギャァァアア(って、なんだこりゃぁぁあ!!)」
紅葉のような小さい手、思ったように動かない身体、声にならない言葉。
そう、俺、坂田銀時は転生をしてしまったようだ。
.