りくえすと

□離れられない温もり
1ページ/4ページ



例えば朝、目を覚ましてからの「おはよう」も

例えば夜、目蓋を擦りながらの「おやすみ」も


銀さん(ちゃん)が居ないと、寂しいです(アル)。




───────
────
──



「銀ちゃん、銀ちゃん!!」


寝坊助の銀ちゃんを起こすのは新八の役目だけど、新八が私を起こして、ご飯を作ってる時は私が代わりに起こしてあげるネ。


「んー…」
「起きるアル!朝ごはん出来たヨ!」


朝の銀ちゃんはヒゲが生えてて、すごいオッサンに見えるネ。


「はっやっくっ!起きるアル!!」
「ぅー…あと5分…」
「起きろよマダオ!」
「んだとぉ?んなこと言うガキにゃヒゲ攻撃すんぞ」
「ぁあッ、痛いアル!」


布団を剥ぎ取ろうと、近づいた瞬間にギュッてされて、ヒゲをジョリジョリされるとチクチクして痛いネ。けど、銀ちゃんは寝起きで暖かいから、ギュッてされるのは嫌いじゃないヨ。


「おはようさん」
「おはよう、銀ちゃん」


銀ちゃんの頭は寝癖のせいで、いつもよりくるんくるんで面白いアル。

一緒に洗面所に行って、顔を洗って、私が髪を直してる間に銀ちゃんはヒゲを剃ってる。もうヒゲも無いし、いつもの天パになってるアル。


「あ、おはようございます。朝ごはん、出来ましたよ」
「おー、鮭の切り身じゃねぇか」
「早く食べるネ」


それから新八の作った朝ごはんを囲んで、手をあわせる。


「「「いただきます!!」」」


新八の作る料理は、姉御のお陰(?)で美味しいから大好きネ!でも、銀ちゃんの方が美味しいから、新八と私は銀ちゃんの当番の日が楽しみアル。





.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ