カプリシオとカントリー
□第二話
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ブゥゥウン……
慣れたバイクに乗り、いつものようにピザを運ぶ。
「次の配達先は、と…あそこか」
ピザ屋ピザポケッツの店員のお兄さんは、この時はまだ知らなかった。
自分に、悲劇が起きることに。
「愛子〜早く遊びに行くネ!!私うずうずして愛子をはっ倒しちゃいそうヨ」
「出来ればそれはやめていただきたいねぇ。それじゃあ早く行―――」
「ん?女の子……ってぅわァァアア!!!」
ガガッキィィ――‥
ガシャーンッ
「「…………」」
ピザ屋の店員さんは目の前に現れた少女を慌てて避け、事故を起こして重症になったのだった。
「えっ?これ私のせいなの?」