story1
□血濡れの白い薔薇
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「赤い薔薇が欲しいの」
「赤い薔薇…?」
サクヤは花瓶にいけられている色とりどりの薔薇を見つめて呟いた
ウィザードは困った表情で
「サクヤ。君ほど花に詳しい女の子が知らないわけないよね?赤い薔薇は―――」
「赤い薔薇が欲しいの!聞こえなかったの!?」
サクヤは手当たり次第に本を投げ、ウィザードは、わ!?と声を出してそれを避けた
「わかった。わかったよ…」
「……」
ウィザードは困りながらも優しく微笑み、サクヤにキスをした
「ン…」
「少し時間がかかるけど、待ってて」